iPhone Fold向け薄型OLEDディスプレイ製造開始に向けサプライヤーが投資

LG Displayが、カラーフィルター関連技術であるCoE(Color Filter on Encapsulation)を採用したOLEDディスプレイ製造ライン整備に向けた投資を決定しました。
ここで製造されるOLEDディスプレイは今後、iPhoneに搭載される見通しです。
目次
薄型化、消費電力の削減、発光効率の向上に貢献
CoE技術を採用したOLEDディスプレイでは、偏光板を省くことで、薄型化、消費電力の削減、発光効率の向上が実現されると期待されています。
SamsugはSamsung Displayが製造する同種のOLEDディスプレイを折りたたみスマートフォンであるGalaxy Zシリーズに採用、偏光板がないことはディスプレイの折りたたみやすさに繋がると、WitDisplayは説明しています。
薄型化が必要なiPhone AirとiPhone Foldに有用
LG Displayが製造するCoE技術を採用したOLEDディスプレイは、最初にストレートタイプのiPhoneに搭載し、将来的に折りたたみiPhone(仮称:iPhone Fold)にも搭載されるとWitDisplayは予想しています。
このディスプレイの利点は特に、薄型モデルであるiPhone Airのバッテリー駆動時間延長と薄型化実現に貢献すると考えられます。
2026年下半期(7月〜12月)に発売されるiPhone FoldはiPhone17 Airの技術を活用するとみられていますので、その技術にはCoE技術を採用したOLEDディスプレイも含まれているのでしょう。
今後はスマートフォン向けOLEDの主流に
CoE技術を採用したOLEDディスプレイは今後、スマートフォン向けOLEDディスプレイの主流となり、2030年には採用率90%に達すると市場調査会社Omdiaが予測していました。
Source:WitDisplay
Photo:Apple Hub/Facebook