Appleは透明性確保のため、App Storeにまつわるさまざまな情報を透明性を持ってまとめた「透明性レポート(Transparency Report)」を毎年公開していますが、2024年度のデータをまとめた最新バージョンが公開されました。
目次
App Store規模と利用状況
App Store規模と利用状況を示す重要な数字は以下のとおりです。
- 2024年末時点でApp Store上のアプリ総数は1,961,596本、前年より約10万本増加。
- 平均週あたりのアプリダウンロード数は約8億3,927万件、週あたりの訪問者数は約8億1,311万件(いずれも前年より増加)。
アプリ審査と削除状況
App Storeに提出されるアプリは厳重な審査を受けますが、アプリ審査と削除状況に関する重要な数字は次のとおりです。
- 7,770,000件のアプリ申請を審査し、1,930,000件を却下。却下理由は性能、法務、デザイン、ビジネス、安全性の順。
- 却下されたうち295,109件が修正後に承認。
- 年間で82,509件のアプリを削除、主に「ユーティリティ」と「ゲーム」カテゴリ。削除理由はデザイン問題や詐欺が最多。
- 政府からの削除要請もあり、中国からの要請で1,307件、ロシア171件、韓国79件、ウクライナ55件、ヨルダン50件のアプリを削除。
削除に対する開発者からの異議申し立て
App Storeから削除されたアプリは、必ずしも開発者の同意があったわけではなく、異議申し立てがあった場合も当然あります。削除に対する開発者からの異議申し立てに関する重要な数字は以下のとおりです。
- 26,224件の異議申し立てがあり、中国から6,978件、米国から3,571件。
- 申し立ての結果、中国で78件、米国で71件が復元。
アカウント関連の対応
App Storeを利用するには開発者アカウントが必要ですが、アカウントが場合によっては停止となることがあります。アカウント関連の対応に関する重要な数字は次のとおりです。
- 顧客アカウント12億8,961万件を終了。
- 不正防止により20億ドル以上の詐欺被害を阻止。
- 開発者アカウント146,747件を詐欺や輸出管理違反で終了。
Source: Apple via MacRumors
Photo: Apple