App Storeガイドラインの改訂でPCエミュレータが公式に配信許可

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App Storeガイドラインが改訂され、PCエミュレータアプリのストア掲載が公式に認められるようになりました。改訂は、Windowsを走らせることができる「UTM SE」が許可されたことに端を発している模様です。

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「UTM SE」は許可を得るのに苦労したアプリ

「UTM SE」は、Appleにアプリを提出した当初は門前払いに遭ったものの、サードパーティーアプリストアであるAltStore PALなどの助けを得て、最終的にストア掲載許可を勝ち取ったことで知られるアプリです。

Appleは「PCはコンソールではない」との理由でアプリを跳ね除けたとされていますが、この度のApp Storeガイドライン改訂により、公式にPCエミュレータの配信が認められる運びとなりました。

公証に関するガイドラインに変更有り

Appleは欧州連合(EU)域内において、Appleの公証プロセスを経たアプリをストア以外から配信することができる、いわゆるサイドローディングを許可していますが、この公証に適用されるガイドラインが追加されました。

新たに適用されるガイドラインは4.7、4.7.2、4.7.3です。ガイドライン4.7はミニアプリ、ミニゲーム、ストリーミングゲーム、チャットボット、プラグイン、ゲームエミュレータを認めるものです。4.7.2はアプリがAppleの許可なしにネイティブプラットフォームのAPIを拡張したりソフトウェアに公開したりすることを防止するものです。4.7.3はアプリがユーザーの同意なしにアプリ内で提供される個々のソフトウェアにデータやプライバシー許可を共有してはならないとするものです。

今後さらにPCエミュレータが出てくるか

前回のApp Storeガイドラインの改訂でエミュレータアプリの配信が認められたことで、エミュレータアプリのゴールドラッシュが起こりましたが、今回の改訂でPCエミュレータが公式に許可されたことで、今後さらにPCエミュレータアプリが増えるかもしれません。

Source: Apple via MacRumors

Photo: Apple

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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