A20/A20 Proに先行〜Exynos 2600は2nmプロセスで製造と報道

Galaxy S26シリーズに搭載され、2026年初頭に発表される見通しのExynos 2600は、Samsungの2nmプロセスで製造されると、複数の海外メディアが報じています。
現時点でのExynos 2600の歩留まり率(良品率)は約50%にとどまっているとされており、最先端プロセスとしてはまだ改善の余地が大きい段階にあるようです。
2026年初頭にGalaxy S26とS26+に搭載し発表か
歩留まり率が50%程度と低水準であっても実製品への搭載が可能とみられるのは、部門は異なるものの、同じSamsungグループ内のMX事業部が手がけるGalaxy S26およびGalaxy S26+向けに、利益率を抑えた形で供給できるためと考えられます。
SamsungはExynos 2600をGalaxy S26およびS26+に加え、折りたたみスマートフォンのGalaxy Z Flip8にも採用すると予想されています。複数機種に採用することで一定の出荷数量を確保し、2nmプロセスの稼働率向上につなげる狙いがあるとみられます。
一方で、Galaxy S26 UltraおよびGalaxy Z Fold8については、Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5が搭載される見込みです。
QualcommやGoogleからの受注は現時点では見られず
Samsungは今後、2nmプロセスの歩留まり率を70%程度まで引き上げることを目標に改善を進めていくとみられています。一般的に、ファウンドリビジネスとして外部企業から本格的に受注を獲得するためには、70〜80%程度の歩留まり率が必要とされています。
現時点では、QualcommやGoogleといった主要顧客からSamsungの2nmプロセスに対する受注は確認されていません。
2nmプロセスで製造されるA20 Proは2026年9月発表見込み
一方、AppleはiPhone18向けのA20、iPhone18 Proシリーズ向けのA20 Pro、そしてM6の製造を、TSMCの2nmプロセスで行うと予想されています。
最初に発表される製品はiPhone18 Proシリーズになると噂されており、その発表時期は2026年9月が有力視されています。その後、2026年末から2027年初頭にかけてM6搭載MacBook Proが登場し、2027年春にはiPhone18にA20が搭載される流れになると見込まれています。
これらの報道が事実であれば、2nmプロセスで製造されるモバイル向けチップにおいては、SamsungがTSMCよりも先行して量産品を市場投入することになります。ただし、歩留まり率や性能、消費電力といった実用面での評価は、今後の製品化を待つ必要がありそうです。
Photo:Wccfech

