iPhoneのWi-Fi 7は遅い?10Gbpsで検証して分かった意外な仕様と速度

iPhoneのWi-Fi 7は遅い?10Gbpsで検証して分かった意外な仕様と速度

今回、筆者宅のインターネットを光回線の1Gbpsから10Gbpsに変更して、さらにWi-Fi 7対応のWi-Fiルーターも導入したので、iPhoneのWi-Fi 7の実力を検証してみました。iPhoneのWi-Fi仕様についても解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

目次

10Gbps光回線とWi-Fi 7ルーターでiPhoneの通信速度を検証

検証環境と使用したiPhoneは以下になります。

検証環境:バッファロー「WXR9300BE6P」と10Gプロバイダ

今回、検証に使用したWi-Fiルーターはバッファローの「WXR9300BE6P」で、ファームウェアバージョンは「Version 1.12」になります。WXR9300BE6Pは6GHz、320MHzに対応しており、最大理論値速度は5764Mbpsとなっています。5GHzでは160MHzに対応しており、最大理論値は2882Mbpsとなっています。

WXR9300BE6Pは、MLOにも対応していますがiPhoneでのMLOは速度低下やネットワーク切断などが発生して安定しないようなので、筆者宅ではMLOはオフにしており、今回の検証でもオフにしています。

プロバイダはBIGLOBE光「ひかり」コース、マンション10ギガ(NTT東)を契約しています。また、今回使用したスピードテストサイトはアクセスするだけで速度測定ができる「Fast.com」を使用しました。

検証に使用したiPhone

今回、使用したiPhoneは以下になります。

  • iPhone Air
  • iPhone15 Pro Max
  • iPhone13 Pro Max

iPhone AirはWi-Fi 7に対応、iPhone15 Pro MaxはWi-Fi 6Eに対応、iPhone13 Pro MaxはWi-Fi 6に対応しています。

3つのiPhoneの実測結果

同じ時間帯に3つのiPhoneで速度測定を3回行いました。

iPhone Air(6GHz)

iPhone Airの実測結果

iPhone15 Pro Max(6GHz)

iPhone15 Pro Maxの実測結果

iPhone13 Pro Max(5GHz)

iPhone13 Pro Maxの実測結果
iPhone Air(Wi-Fi 7)iPhone15 Pro Max(Wi-Fi 6E)iPhone13 Pro Max(Wi-Fi 6)
1.6 Gbps1.7 Gbps910 Mbps
1.9 Gbps2.0 Gbps980 Mbps
2.2 Gbps2.3 Gbps1.1 Gbps

iPhone AirとiPhone 15 Pro Maxでは、1.6Gbps〜2.3Gbpsを記録していますが、iPhone 13 Pro Maxでは910Mbps〜1.1Gbpsとなりました。

ここで疑問が生じます。Wi-Fi 7に対応しているiPhone Airは最大5764Mbpsなので、少なくとも3Gbps以上は出ると思っていましたが、iPhone15 Pro Maxと同じくらいしか速度が出ず、iPhone 13 Pro Maxはさらにその半分の1Gbpsほどしか出ません。

この疑問の答えはiPhoneのWi-Fi仕様にありました。

iPhoneのWi-Fi仕様に隠された「160MHz幅」の壁

以下のサポートページからiPhoneのWi-Fi仕様を確認してみました。

AppleデバイスのWi-FiおよびEthernet仕様 – Apple サポート (日本)

Wi-Fi仕様を確認してみると、iPhone Air、iPhone17シリーズ、iPhone16シリーズはWi-Fi 7に対応していますが、最大速度が2400Mbps(2.4Gbps)、最大チャンネル帯域幅が160MHzとなっています。Wi-Fiルーター理論値の5764Mbpsの速度は320MHzで接続した時の最大速度なので、iPhone15 Pro Maxと同じ速度になってしまっていたのです。

Wi-Fi 7仕様

iPhone13 Pro Maxの仕様を確認すると、iPhone11からiPhone15、iPhone 16eでは最大速度1200Mbps、最大チャンネル帯域幅が80MHzとなっています。

Wi-Fi仕様2

iPhoneのWi-Fi 7の速度は最大2.4Gbps

Wi-Fi 7に対応しているiPhone Air、 iPhone 17シリーズ、iPhone16シリーズですが、検証結果とiPhoneのWi-Fi仕様を確認した結果、最大速度は2.4Gbpsということになりました。とはいえ、日常生活を考えると2.4Gbpsはかなり高速です。動画の視聴に限らず、オンラインゲームのダウンロードもすぐに終わる速度です。

帯域幅を上げることによって、バッテリー消費が増えるので今のiPhoneのバッテリー持ちは実現できなかったかもしれません。バッテリー持ちはモバイル製品において重要なものなので、もしかするとAppleが超高速なWi-Fiに対応するよりもバッテリー持ちを優先した結果なのかもしれません。

とはいえ、せめてN1チップ搭載のiPhoneでは320MHzに対応して欲しかったところです。iPadOS26.2でWi-Fi 6E対応のiPadで5GHzの帯域幅が80MHzから160MHzに拡大されたこともあるので、もしかすると今後のソフトウェアアップデートで320MHzに拡大される可能性もあるかもしれません。

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