【レビュー】薄く、美しく、安全!CIOの新モバイルバッテリーをiPhoneで徹底検証

CIO(本社:大阪)から発売されたモバイルバッテリー「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」をiPhone17 Proと組み合わせてレビューします。シンプルでスタイリッシュなデザインと、スマホを1回フル充電できる8,000mAhの容量をあわせ持ち、発熱を抑制する「セーフティーモード」と充電速度重視の「ハイパフォーマンスモード」が使い分けられます。
本記事には、メーカーからご提供いただいたレビュー用のサンプル品を使用しています。
スマホ1回フル充電可能、ちょうど良いサイズのモバイルバッテリー
CIOの「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」は、以前レビューした「SMARTCOBY SLIM 5K」(容量5,000mAh)よりも、容量が8,000mAhへと大型化した、兄貴分のようなモデルです。

Qi2ワイヤレス充電でもスマホを1回フル充電できる容量で、5,000mAhでは少し物足りない、10,000mAhだと大きくて重すぎる、という方にぴったりな容量です。
また、iPhone各モデルにケースの上からMagSafe吸着しても、カメラに干渉せずに使えるコンパクトボディが特徴です。

新製品なのにAmazonセール対象、14%オフで購入可能
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」には、今回レビューするシルバーのほか、ブラックも用意されています。

販売価格は7,680円(税込、以下同じ)で、Amazon、楽天市場のCIO公式オンラインストア、一部家電量販店、CIO直営店で購入可能です。
Amazonでは、2025年10月7日から10日の「プライム感謝祭」と4日から6日の先行セールの対象商品となっており、14%オフの6,580円で購入可能です。
アルミニウムボディのシンプルでスタイリッシュなデザイン
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」のパッケージには、モバイルバッテリー本体、USB-Cケーブル(長さ約50センチ)、説明書などが同梱されています。

本体表面は、余計な装飾を削ぎ落としたシンプルで美しいデザインと、メタリックでマットなアルミニウムの質感が印象的です。

iPhoneなどに吸着する側には、液体シリコンが用いられており、ソフトでしっとりした質感です。
CIOによると、液体シリコンの採用により、モバイルバッテリーで発生する熱がiPhone側に伝わらず、モバイルバッテリーの背面側からの放熱効率が高まる効果もあるそうです。

搭載されているのはUSB-Cポート1つで、モバイルバッテリーへの蓄電も、iPhoneなどへの有線充電にも使用できます。

充電速度重視と発熱抑制重視の2モードを切り替え可能!
側面のボタンを押すと、LEDランプが約5秒間点灯し、バッテリー残量が以下の5段階で表示されます。
- 1つ点滅:0%〜24%
- 1つ点灯+1つ点滅:25%〜49%
- 2つ点灯+1つ点滅:50%〜74%
- 3つ点灯+1つ点滅:75%〜99%
- 4つ点灯:100%

ボタンは、ワイヤレス充電中に5秒間長押しすると、充電速度重視の「ハイパフォーマンスモード」(最大出力15ワット)と、発熱を抑えられるセーフティーモード(最大出力7.5ワット)を切り替えられます。
ワイヤレス充電中、ハイパフォーマンスモードでは左端の紫色のLEDが点灯していますが、セーフティーモードに切り替わると、紫色のLEDがゆっくりした点滅に変化します。

ボタンを10秒間長押しすると、ワイヤレスイヤホンなどの小型機器に適した低電流モードに切り替わり、紫のLEDが約1秒間隔で点滅します。

なお、充電ポイント部分に異物を検知した場合には、紫のLEDがさらに高速で点滅して異常を知らせます。
iPhone17 Proとのデザインの相性抜群!
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」を、iPhone17 Pro(シルバー)の背面に取り付けてみました。ともにシルバーのアルミニウム素材なので、デザインの相性は抜群です。

iPhone17 Pro本体の幅、底面の位置はほぼピッタリ合っています。角の部分は、モバイルバッテリーがわずかに飛び出しますが、手に持って気になるレベルではありません。

MagSafeの磁力は、「SMARTCOBY SLIM 5K」と比較するとやや弱く感じますが、iPhoneに装着した状態でiPhoneを振っても落下することはなく、実用上十分な磁力を持っています。

iPhone17 Proに、テックウーブンケースを着けた状態で、「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」を装着しました。大きく飛び出したカメラ周囲のリングに干渉することはなく、着脱の動作にも影響はありません。

AirPods Pro3の充電ケースなどにもワイヤレス充電できます。MagSafeで充電位置が安定します。

また、iPhoneにUSB-Cケーブルを繋いでの有線充電も可能です。この充電方法なら、付属の50センチケーブルだと少々長いので、CIOの0.15メートルケーブルが便利です。
なお、ワイヤレスと有線では同時には充電できず、USB-Cケーブルを繋いでいると有線充電が優先され、ワイヤレス充電は停止します。

5Kと8Kの違いは?
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」と、「SMARTCOBY SLIM 5K」の違いを比較してみます。
アルミニウムボディのすっきりした美しいデザインは共通しており、幅と高さは全く同じで、厚みが3ミリほど異なります。
よく見比べると「8K」は単に「5K」を厚くしただけでなく、コーナー部分の丸みが変わっており、手に馴染みやすいよう工夫されていることがわかります。

iPhoneに装着した状態での飛び出しの小ささは「5K」のほうが優れていますが、「8K」は手のひらに収まる範囲内の厚みなので、持ち運びにくさを感じることはありません。
外出時間が長くiPhoneのバッテリー消費が大きい方は「8K」を、薄さと軽さ優先で持ちたいという方は「5K」を選ぶのが良さそうです。
SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K | SMARTCOBY SLIM 5K (ハイパフォーマンスモデル) | |
---|---|---|
容量 | 8,000mAh | 5000mAh |
出力 | ワイヤレス:最大15ワット/有線:20ワット | ワイヤレス:最大15ワット/有線:20ワット |
サイズ | 102ミリ × 70ミリ × 12ミリ | 102ミリ × 70ミリ × 8.7ミリ |
重量 | 163グラム | 117グラム |
充電モード | 切替可能(セーフティーモード、ハイパフォーマンスモード) | 切替不可(発熱を抑えたセーフティーモデルが2025年10月に追加発売) |
価格 (税込) | 7,680円 (Amazonプライム感謝祭期間は6,580円) | 5,980円 (Amazonプライム感謝祭期間は4,980円) |
2つのモードと有線充電の充電速度、発熱をチェック!
iPhone17 Proを「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」で、30分間でどこまで充電できるのか、セーフティーモードの効果を把握するために、充電して検証してみました。
iPhone17 Proは、低電力モードの警告が表示されるバッテリー残量20%から充電を開始します。
測定条件は以下のとおりです。
- 室温はエアコンで25度を維持。
- モバイルバッテリーはフル充電、充電後から5分間以上放置してから測定。
- iPhone17 Proはバッテリー残量20%、適応型電力制御、機内モードなどは使用しない。
- iPhone17 Proは画面を下にして発泡スチロールフォームの上に置き、充電残量チェック時に持ち上げて測定。
- 1分ごとに、バッテリー残量を確認するためiPhoneの画面をタップし、モバイルバッテリーのLEDランプ周辺の温度を測定。

ハイパフォーマンスモード(ワイヤレス充電)
最大出力15ワットのワイヤレス充電ができるハイパフォーマンスモードでは、iPhoneのバッテリーを42%まで充電できた21分経過時点で、iPhoneに「低速充電」の表示が出ました。
30分間で、iPhoneのバッテリーを20%→47%まで充電できました。モバイルバッテリーの充電残量を示すランプは、2つ点灯1つ点滅(50%〜74%)でした。
発熱は、充電開始から14分後(バッテリー残量39%)に、プラス10.0度(37.3度)まで上昇しましたが、その後はバッテリー残量の増え方が緩やかになるのとともに、発熱が抑えられています。

セーフティーモード(ワイヤレス充電)
最大出力7.5ワットのセーフティーモードでは、充電開始から1分の時点で、iPhoneに「低速充電」の表示が出ました。
30分間で、iPhoneのバッテリーを20%→36%まで充電できました。モバイルバッテリーの充電残量を示すランプは、2つ点灯1つ点滅(50%〜74%)でした。
温度の上昇は全体を通じて緩やかで、充電開始から30分後(バッテリー残量36%)に、プラス7.0度(33.8度)まで上昇したのが最高でした。
30分間の測定終了後、モバイルバッテリーの表面に触れると少し温かいと感じるレベルの発熱でした。
ハイパフォーマンスモードと比較すると、充電スピードと発熱がともに抑えられていることが分かります。

有線充電
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」に付属のUSB-Cケーブルを使って、iPhone17 Proを有線充電します。有線充電の場合、最大出力は20ワットです。

30分間で、iPhoneのバッテリーを20%→68%まで充電できました。ワイヤレス充電の2モードよりも高速に充電できており、低電力モードの警告が出ていた状態から安心して使えるレベルまで充電できています。
モバイルバッテリー表面の温度は、測定開始の25.6度から37.2度へと11.6度上昇し、手で触れると少し熱いな、と感じるレベルです。モバイルバッテリーの充電残量を示すランプは、2つ点灯1つ点滅(50%〜74%)です。

実験結果:充電速度なら有線充電、ワイヤレス充電は安全面を考慮
充電速度だけを求めるなら、エネルギーロスの少ない有線充電が有利ですが、発熱も大きめです。
ワイヤレス充電でも、ハイパフォーマンスモードなら残量20%から47%まで充電できており、さらに発熱状況に応じて出力がコントロールされており、安心して使えそうです。
セーフティーモードは、最初から出力をコントロールするので充電速度は控えめですが、発熱が抑えられるので、夏場の外出先で使う時や、時間に余裕がある時に使うと安心感があって良さそうです。
ワイヤレス充電 (ハイパフォーマンスモード) | ワイヤレス充電 (セーフティーモード) | 有線充電 | |
---|---|---|---|
30分間の充電量 | 20%→47% | 20%→36% | 20%→68% |
最大発熱 | +10度(14分後) | +7.0度(30分後) | +11.6度(30分後) |
モバイルバッテリー残量 | ランプ2点灯+1点滅(50%〜74%) |
まとめ:スタイリッシュで頼もしく、安心・安全のモバイルバッテリー
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」の最大の魅力は、8,000mAhと頼もしい容量を持ちながら、iPhoneに吸着してすっきりと持ち歩くことができる美しいデザイン、そして発熱を抑えられる安全性を重視した設計にあると感じました。
温度上昇が気になる時にユーザーが「セーフティーモード」を選べること、ハイパフォーマンスモードでも一定の温度に達すると充電出力を抑制して発熱を抑える機能は、iPhone Mania読者調査でモバイルバッテリー選択時の最重要項目として挙げられた「安全性」の観点からも安心感があり、日常的に持ち歩くうえで魅力的です。
また、8,000mAhの容量は不要なのでスリムに軽く持ち歩きたい、という方には「SMARTCOBY SLIM 5K」(ハイパフォーマンスモデル、セーフティーモデル)もお勧めです。
Amazonの「プライム感謝祭」期間中は、通常価格5,980円からハイパフォーマンスモデルが17%オフの4,980円、セーフティーモデルが21%オフの4,731円で購入可能です。
「SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K」「SMARTCOBY SLIM 5K」が気になる方は、お得に購入できるAmazonのセールを活用してみてはいかがでしょうか。