iPhone18 Pro/Air 2に薄型・省電力OLEDディスプレイ搭載見込み

韓国のディスプレイ業界では、Appleが2026年に発売する新型iPhone向けに、カラーフィルター関連技術であるCoE(Color Filter on Encapsulation)を採用したOLEDディスプレイを搭載すると予想する意見が増加しています。
実現した場合、iPhone18 ProシリーズおよびiPhone Air 2には、薄型で消費電力の少ないOLEDディスプレイが搭載されることになります。
偏光板がないことで薄型化と発光効率向上を実現
CoE技術を採用したOLEDディスプレイでは、偏光板が省かれており、それによって薄型化、消費電力の削減、発光効率の向上が実現されることが見込まれています。
CoE技術を採用したOLEDディスプレイはすでに、Samsugの折りたたみスマートフォンであるGalaxy Zシリーズに採用されており、薄型化に貢献しています。
LG Displayは6月に同種のOLEDディスプレイへの投資を決定
CoE技術を採用したOLEDディスプレイの製造ライン整備に向け、LG Displayが投資を開始することを決定したことが、今年6月に報じられていました。
iPhone18 Proシリーズ/Air 2/Foldに搭載か
ここ数日で、Galaxy S26 UltraにSamsung Displayが製造するCoE技術を採用したOLEDディスプレイが搭載されるとの報道が増加しています。
Samsung DisplayはiPhone向けOLEDディスプレイを最多数供給しており、Galaxy S26 Ultraに先行搭載されるCoE技術を採用したOLEDディスプレイが、2026年に発売される新型iPhoneに搭載されるのは確実と、韓国のディスプレイ業界関係者の間では考えられています。
その場合、CoE技術を採用したOLEDディスプレイが最初に搭載されるiPhoneは、2026年9月に発売されると噂のiPhone18 Pro、iPhone18 Pro Max、iPhone Air 2と新製品となる折りたたみiPhone(仮称:iPhone Fold)の4機種になる可能性が高そうです。
iPhone17シリーズのOLEDディスプレイは、屋外でのピーク輝度3,000ニトを実現しましたが、CoE技術を採用したOLEDディスプレイで発光効率が改善されることで、同じ輝度でも消費電力の低減が期待できます。
Samsung Displayが2025年にMWC2025で展示した、CoE技術を採用したOLEDディスプレイである「Eco²OLED™」では、現在のOLEDディスプレイと同じ消費電力なら1.5倍の明るさが、同じ明るさなら37%の消費電力削減が実現されると説明されています。
また、輝度については標準でのピーク輝度が3,000ニト以上、屋外でのピーク輝度は5,000ニトが実現される(本見出し下段の画像参照)と発表されていました。
薄型化にも貢献することは、iPhone Air 2やiPhone Foldに搭載するうえでも有用でしょう。

iPhone18は差別化のために非搭載で2027年春に発表?
Appleは2026年秋から新型iPhoneの発表スケジュールを変更し、iPhone18はiPhone18eと共に翌年春(2027年春)に発表されるとアナリストのミンチー・クオ氏が予想していました。
iPhone18には、Proシリーズとの差別化のためにこのOLEDディスプレイが搭載されないかもしれません。
Photo:Apple Hub/Facebook, Samsung Display