Apple Intelligence、全世界での早期提供に向け規制当局と協議中

WWDC24 Apple Intelligence

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)を活用した新機能Apple Intelligenceが中国や欧州連合(EU)でも提供できるよう、規制当局と協議中であると明かしました。Apple Intelligenceは現在、開発者向けベータが提供されていますが、中国やEUではブロックされています。

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中国、EUの規制当局と協議中

Appleのティム・クックCEOは、iPadの大幅な売上増などを発表した現地時間8月1日の業績発表で、6月の世界開発者会議(WWDC24)で発表した新機能Apple Intelligenceを今秋から提供できることを喜ばしく思う、と誇らしげに語りました。

機関投資家のアナリストから、Apple Intelligenceの中国やEUでの対応について問われたクックCEOは、以下のように語り、全世界のユーザーにApple Intelligenceを早期提供できるよう、規制当局と協議を進めていることを明かしました。

私たちは規制当局と協力し、迅速に対応しています。私たちの目的は、すべての人々に機能を提供することです。当局の要件を遵守するために、要件の内容を理解することに努めています。

Apple Intelligence、中国とEUではブロック

Apple Intelligenceは、iOS18.1開発者向けベータ1で、一部の機能が利用可能となっています。

当初はアメリカ向けの提供ですが、iOS18ベータをインストールした対応機種で、言語設定を英語(アメリカ)、地域設定をアメリカに変更すれば対象地域外でも使用可能です。

しかし、中国とEUでは、言語と地域の設定を変更してもApple Intelligenceの機能は利用できなくなっています。

これは、中国は政府によるAIに関する厳しい規制が存在することと、EUではデジタル市場法(DMA)による規制の影響があるとみられます。

なお、Apple Intelligenceに対応するのは、iPhoneならiPhone15 Pro/iPhone15 Pro Max、MacとiPadならM1以降搭載モデルに限られます。

Source: 9to5Mac

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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