Snapchat運営会社、AppleのATTにより収益に影響が出ていることを明かす

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Appleは今年4月、プライバシーポリシーを変更し、iOS14.5から「アプリのトラッキングの透明性(ATT)」を導入しました。これによりユーザーは、サードパーティー製アプリに対して追跡を許可するか否かを選択できるようになりました。
 
写真共有アプリ「Snapchat」を運営するSnapは、当初、ATTの導入に賛成していましたが、現地時間10月21日に行われた業績発表において、Appleの新しいプライバシーポリシーによって同社の収益に影響が出ていることを明かしました。

ATTが一因で、予想収益を下回る

Snapは同日、2021年第3四半期(7月〜9月)の業績を発表し、収益は10億ドル(約1,141億円)にのぼることが明らかとなりました。しかし、この金額は同社の予想を300万ドル(約3億4,000万円)ほど下回っているとのことです。同社の最高経営責任者(CEO)であるエヴァン・シュピーゲル氏は、その主な原因の1つとして、広告のユーザー情報追跡を制限するAppleのiOSの広告トラッキングに関する変更を挙げ、モバイル市場に影響を与えているとしています。
 
しかし、シュピーゲル氏は同社を批判しておらず、この変更が「エコシステムの長期的な健全性にとって非常に重要であり、我々が全面的に支持するものである」と述べています。今年初めにもシュピーゲル氏は、ATTを支持する意向を明かしていました。
 
Appleの新しいプライバシーポリシーの導入によって、他の企業も大きな影響を受けています。FacebookはATT導入後、広告収入が減少し、同社は「パニック」に陥っていると報じられました。そのため、同社はユーザーに対して、トラッキングを許可するよう求めています。
 
調査によると、ほとんどのユーザーはアプリのトラッキングを拒否しているとのことです。
 
 
Source:Engadget via 9to5Mac
(m7000)

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この記事を書いた人

本職はWebデザイナーでMacBook Airを10年以上愛用中。iPhone Maniaのライターとしては、2020年から活動開始。iPhone歴は4s→6→7→XS→12 Pro Max。

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