Apple、App Storeでのアプリのプライバシー詳細情報表示に関するページを公開

プライバシー

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Appleは、すべてのAppleプラットフォームを対象に、アプリをダウンロードする前に、ユーザーがプライバシー方針を確認できるようにする新たなプライバシー政策を推進しています。開発者は、アプリのプライバシー方針に関する情報をApp Store Connectに提供することが2020年12月8日以降義務化されます。

開発者およびサードパーティパートナーが収集するデータの明示が必要に

Appleが公開した「アプリのプライバシー詳細情報の表示」に関するページでは、どのようにデベロッパがプライバシー方針の申請を行えば良いかが詳しく記されています。
 
2020年12月8日以降、デベロッパまたはサードパーティパートナーが収集するデータがすべて明示される必要がありますが、開示が任意となるデータも存在します。
 
なお、「収集」とは、デバイスからデータを送信し、送信されたリクエストにリアルタイムで対応するために必要な期間よりも長い期間、デベロッパまたはサードパーティパートナーがそのデータにアクセスできるようにすることを意味します。「サードパーティパートナー」とは、分析ツール、広告ネットワーク、サードパーティ製のSDK、Appに追加したコードの作成元であるその他の外部ベンダーのことを指します。
 
開示が任意となるデータの条件としては、「当該データがトラッキング目的で使用されないこと」「サードパーティの広告、デベロッパの広告やマーケティング、またはその他の目的のために使用されないこと」「アプリの主要機能の一部ではなく、かつユーザーにとって任意の、頻繁に発生しないケースに限定して収集されること」などが挙げられます。

データの使用目的の明示が必要に

デベロッパは、自分およびサードパーティパートナーが、どのような方法で各種のデータを使用するかを明確に把握している必要があります。
 
データの使用目的のカテゴリは次のように分けられています。
 

目的 定義
サードパーティ広告 アプリにサードパーティ広告を表示したり、サードパーティ広告を表示する組織にデータを共有したりするなど
デベロッパの広告やマーケティング アプリに自社の広告を表示したり、マーケティングコミュニケーションをユーザーに直接送信したり、自社の広告を表示する組織にデータを共有したりするなど
アナリティクス データを使用してユーザーの行動を評価すること。たとえば、既存の製品機能の有効性を把握する、新機能を計画する、ユーザー層の規模や特性を測定するなど
製品のパーソナライズ おすすめの製品、投稿、提案のリストなど、ユーザーに表示される内容をカスタマイズすること
アプリの機能 ユーザー認証、機能の有効化、不正行為の防止、セキュリティ対策の実施、サーバ稼働時間の確保、アプリのクラッシュの最小化、拡張性とパフォーマンスの向上、カスタマーサポートの提供など
その他の目的 記載されていないその他の目的

 
 
Source:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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