Apple、香港のデモアプリをApp Storeから取り下げ〜抗議の声も
今年6月から、香港の「逃亡犯条例」の改正案をめぐり、若者を中心としてデモ活動が繰り広げられていますが、Appleが警察の行動を把握できるデモアプリ「HKmap Live」をApp Storeから取り下げたと報じられています。
中国政府による圧力?
Appleが香港のデモアプリ「HKmap Live」をApp Storeから削除したのは、Apple独自の判断なのか、それとも中国政府による圧力のためなのかは明らかになっていません。
「HKmap Live」は、Appleから受け取ったというアプリの削除理由の文面をソーシャルメディアで共有しています。
あなたのアプリは、法律に沿わないコンテンツを含むか、違法行為を促進、容易化、もしくは助長しています… 特に、アプリは法の執行から逃れることを可能にしています。
"Your app contains content – or facilitates, enables, and encourages an activity – that is not legal … Specifically, the app allowed users to evade law enforcement."@Apple assume our user are lawbreakers and therefore evading law enforcement, which is clearly not the case.
— HKmap.live 全港抗爭即時地圖 (@hkmaplive) October 1, 2019
「HKmap Live」の開発者は、アプリの取り下げは検閲というよりもおそらくお役所的な手違いによるものだろうと推測していますが、真相は謎に包まれたままです。
英メディアThe Registerは、デモアプリ「HKmap Live」は市民がデモ隊と警察との衝突を避けられるよう十分な通知と時間を与えているに過ぎず、違法ではないと主張しています。
アプリはデモ参加者を助けるだけでなく、デモに参加していない一般市民が紛争から逃れるのにも役に立ちます。「HKmap Live」のiOSアプリは今のところ利用不可となっているようですが、Webアプリは通常に機能しているようです。
Source:9to5Mac via The Register
(lexi)