iOS13ではメッセージアプリがバックグラウンドで実行できなくなる?

iOS13 WWDC 2019

iOS13 WWDC 2019
 
今秋のiOS13のリリースに合わせ、WhatsAppやFacebookメッセンジャーなどのメッセージアプリは再設計を余儀なくされそうです。AppleはiOS13において、サードパーティーによるVoIPプッシュ通知(PushKit VoIP)の使用を制限すると、The Informationが伝えています。

WhatsAppはかなりの部分を作り直す必要あり

現行のiOSでは、多くのメッセージアプリは使われていない時でもバックグラウンドで実行しており、すぐに通話をつなげられるよう待機していますが、同時にデータ収集などを行っていることが問題視されています。そこでAppleはiOS13において、アプリの実行を実際に通話する時のみに制限する決断を下したようです。
 
The Informationによれば、特にWhatsAppはエンドツーエンド暗号化にPushKit VoIP APIを使用しているため、iOS13の正式公開前にかなりの部分を作り直す必要があるとのことです。そのほかのインターネット通話を利用するメッセージングアプリについても、再設計が必要になると同メディアは記しています。

Facebookは「大きな問題ではない」とコメント

Appleはこの件についてコメントしていませんが、FacebookはThe Informationに対し、次のように回答しています。
 

次期iOSのリリースに伴う変更はそれほど大きな問題ではないが、どのように対処したらいいかAppleと相談している。はっきりさせておきたいのは、当社は世界でもトップレベルの、プライベートメッセージ体験を提供するためにPushKit VoIP APIを使用しているのであって、データ収集のためではないという点だ。

 
しかしAppleの元App Storeレビュー担当トップのフィリップ・シューメーカー氏は、FacebookがVoIPをバックグラウンドで使用する時に、何を行っているかはAppleにはわからないと述べています。

 
 
Source:The Information via 9to5Mac
(lunatic)

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