AppleのSiri開発チームの求人数、Amazon Alexaに遠く及ばず

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過去2年半で比較すると、AppleのデジタルアシスタントSiri開発チームの求人数は、AmazonのデジタルアシスタントAlexa開発チームの求人数をはるかに下回っていることがわかりました。

Siriの求人件数はAlexaの4分の1

投資家向けにデータを提供するWebプラットフォームThinkNumが現地時間2日に公開したデータによると、同日時点でAmazonにおいては「Alexa」の単語を表題に含む求人件数が747件あるのに対し、Appleにおける「Siri」を含む求人件数はわずか167件と、4分の1程度にとどまっています。
 
ThinkNumが公開している折れ線グラフを見ると、2016年7月から現在に至るまで、AmazonにおけるAlexa関連の求人件数は常にAppleのSiriを大きく上回っていることがわかります(2016年12月頃の一時的な急減を除く)。
 

全従業員数に占める割合でもAlexaがSiriを上回る

その理由についてThinkNumは、ひとつにはAmazonの全体的な採用人数がAppleよりもはるかに多いことを挙げています。Amazonの従業員数が613,300人であるのに対し、Appleの従業員数は80,000人とかなり少ないからです。
 
従業員数がこれだけ違えば、Alexa関連の求人がSiriの求人を上回るのは当然というわけです。
 
ところが求人数全体に占めるデジタルアシスタント関連求人の割合を比べても、AlexaがSiriを上回っていることがわかりました。
 
AlexaとSiriの採用率をできるだけ公平に比較するため、ThinkNumはAlexaと関連のない13分野の求人を除外し、全体の求人数に占めるAlexa関連の求人数の比率を割り出しました。
 
しかしこうした考慮をしなくても、Alexa関連の求人件数がAmazon全体の求人件数に占める割合は、Siri関連の求人件数がApple全体の求人件数に占める割合とほぼ同じ、もしくは上回ったとのことです。
 
Alexaを活用した技術を提供する企業の共同創業者であるスティーブ・チェニー氏によれば、AmazonのAlexa部門では現在1万人以上が働いているようです。
 

 
 
Source:ThinkNum via 9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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