ティム・クックCEO、警官による黒人射殺事件に「無意味な殺傷」と怒りのツイート

ティム・クック

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アメリカで黒人が不必要に警官から撃たれ死亡した事件が連発したことを受け、アップルティム・クックCEOはTwitterで8日、「無意味な殺傷だ」と同国で人種差別感情が根強く渦巻いていることを非難しました。

無意味な殺傷が起きている

ティム・クック氏は8日Twitter上で、「今週起きた無意味な殺傷の数々は、沢山の人々に正義がまだ行き届いていないことを知らしめてくれる。私たちは(世界を)もっと良く出来るし、良くしなければ駄目だ」とコメントを発しました。
 


 
念頭に置かれているのは、アメリカ各地で連続して起きた、白人警官による黒人射殺事件です。5日にはルイジアナ州で、路上CD販売をしていた男性が銃を所持しているとの通報を受け(実際には所持していなかった)、複数の警官に地面で組み伏せられて銃弾5発を撃ち込まれ、翌6日には、運転中に後部ランプが壊れているとして警官に停車させられた男性が、免許証や銃所持許可書を見せようと財布に手を伸ばした際、銃弾4発を浴びせられています(同伴者が下記動画を撮影。閲覧注意)。
 

 
活動家として知られるジョン・ルイス議員の「55年前の今日、私は『白人用』のトイレを使ったかどで捕まり、釈放された」とするツイートを引用する形で、半世紀経った今もなお、黒人が社会的弱者の立場に置かれている状況を暗に批判したティム・クック氏ですが、アップルのCEOとしても、これまでにも多様性の維持マイノリティの権利尊重をサポートし続けています。

社会をより良くしたいというクック氏の願い

ちなみに、

「歴史は、1人に屈するようなことは滅多にない。だが、もしそうなった時、起きた出来事は皆の心に刻まれ、決して忘れられないものとなる。君なら出来るはずだ。君であるべきだ。君じゃなきゃ駄目なんだ」

とは、ワシントン大学で昨年ティム・クック氏が卒業生に向けて語った言葉ですが、しばしば同氏は「~でなければ駄目だ(must)」をよく使用します。こういったところにも、社会を変えようとする彼の強い決意を感じ取ることが出来ますね。
 
 
Source:cnBeta,Recode,毎日新聞
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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