Twitterの「X」への変更は大失敗?2兆円のブランド価値を喪失か

Xロゴ
 
海外メディアは、イーロン・マスク氏がTwitterのブランド名を「X」に変更したことに伴い、最大2兆8,000億円規模のブランド価値を失った可能性があると報じました。広く普及していた「Twitter」というブランド名を捨てたことに関して、懐疑的な見方が広がっています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Twitterは「X」への名称変更でブランド価値を失う可能性
2. Twitterのブランド価値は最大2兆8,000億円という試算がある。
3. 「ツイート」等の言葉が既に普及する中、今後どのような影響が生じるのか、要注目

Xへのブランド名変更で価値が低下か

海外メディアBloombergは現地時間7月24日、イーロン・マスク氏がTwitterのブランド名を「X」に変更すると発表したことで、既存のブランド価値が大きく損なわれるとの有識者の見解を報じました。
 
マスク氏は7月23日、突如としてTwitterのブランド名と青い鳥のロゴマークを廃止すると投稿しました。その後の正式発表を経て、日本時間7月24日夜には、ブラウザ版Twitterのロゴが「X」に変更となり、アプリ版Twitter等においても順次ロゴやブランド名の置き換えが進むものと推察されます。
 
マーケティング関連の有識者は、Twitterのブランド変更について、懐疑的な見解を示しました。Twitterが15年かけて築いたブランド価値が、名前やロゴの変更により、大きく損なわれる可能性があります。
 
Twitterのブランド価値は約40億ドル(約5,600億円)~200億ドル(2兆8,000億円)と試算されており、「X」への変更により、また0からブランド価値を高める必要に迫られそうです。
 
また、米国ヴァンダービルト大学のホワイト助教授は、「ツイート」や「リツイート」等の単語が既に現代文化の一部として既に広く普及していることに言及しています。
 
日本においても、「ツイートする」という言葉が使われたり、「つぶやく」という単語がTwitterで投稿することを指すことがあったり、とTwitterから生まれた言葉が広く使用されています。今後、「Twitter」から「X」への変更でユーザーや社会がどのような影響を受けるのか、要注目です。
 
 
Source:Bloomberg
(seng)

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