ティム・クック最高経営責任者(CEO)も来日時に熊本テクノロジーセンターを訪問するなど、Appleのイメージセンサーサプライヤーとして強い関係を築いているソニーについて、2022年第3四半期(7月〜9月)のイメージセンサー市場で51.6%のシェアを獲得していたことが明らかになりました。
ソニーは、iPhone15 Pro Max用ペリスコープズームレンズ搭載望遠カメラ向けイメージセンサーも供給するとみられています。
ソニー製イメージセンサーはスマホ向けだけではなく、ドライブレコーダーなどにて「STARVISシリーズ」の採用機種も増加しています。
ソニーのシェアが1位、2位のSamsungが低下傾向
販売台数が多いiPhone用のイメージセンサーを供給していることで、イメージセンサー製造各社の中でもソニーのシェアは安定しているようです。
2022年第3四半期(7月〜9月)のイメージセンサー市場における上位5社のシェアは、下記のようになったことがOmediaの調査により確認されました。
- ソニー:51.6%
- Samsung:15.6%
- OmniVision:9.7%
- ON Semiconductor:7%
- Geco Microelectronics:4%
ソニーに次ぐ2位のシェアを獲得しているSamsungですが、2021年通年でのシェア29%からほぼ半減したようです。
iPhone15 Pro Max用の新方式望遠カメラ用部品をソニーが供給見込み
ソニーは、iPhone15 Pro Maxが採用するペリスコープズームレンズ搭載望遠カメラ用のイメージセンサーも供給すると噂されています。
ペリスコープズームレンズ搭載望遠カメラモジュールの各部品を供給するのは韓国のサプライヤーと台湾のサプライヤーが中心で、日本からはソニー 1社とみられています。
こうしたこともあり、iPhone15シリーズでのイメージセンサー採用を背景に、2023年もソニーのシェアは現在と同レベルで推移することが予想されます。
Source:The Elec
Photo:Apple(米国)
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