半数近くの現iPhoneユーザーが「5Gに対応済」と勘違いしている

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Appleは2020年10月に発表予定のiPhone12で初めて5G通信に対応する見込みですが、米国では49%のiPhoneユーザーが5G対応済だと勘違いしていることが分かりました。

調査時点で5G対応iPhoneは存在しない

米企業Global Wireless Solutionsが国内で5,000人のスマートフォンユーザーを対象にして、自分のiPhoneが5G通信に対応しているかどうかを質問したところ、「はい」と答えたユーザーが49%でした。また全てのスマートフォンユーザーでは、5Gに対応しているか分からないと回答した割合は29%でした。
 
SamsungのGalaxyシリーズを筆頭に、市場に流通している一部ハイエンドモデルがすでに5G対応なのは事実ですが、Appleが対応するのは10月13日(現地時間)に発表予定のiPhone12シリーズが初だと考えられています。したがって調査が行われた時点で、現行モデルで5Gに対応しているiPhoneは、Appleのオフィスやサプライヤーの工場を除いて世の中に存在しません。
 
仮にiPhoneユーザーも「分からない」と答えた割合が全体と同じ29%だとすると、「5Gに対応していない」と正しく回答できたのはわずか20%ほどになる計算です。

理由は5Gのイメージが沸かないから?

一般的には年齢が高いほどデジタル機器や最新技術に疎いと考えられがちですが、調査の結果、自分スマートフォンが5Gに対応していると回答した(本当に対応しているかは不明)割合が一番高かったのはミレニアル世代(1981年〜1996年生まれ:24歳〜39歳)でした。
 

 
iPhoneが5Gに対応していると勘違いするユーザーが49%もいる理由には、そもそも5Gが何なのか、あるいはどんなメリットを自分たちにもたらすのか分からないことが大きいでしょう。5Gは現在一般的なスマートフォンで利用できる4G LTEの約100倍の速度が出ると言われており、実地検査でも30倍以上の速度が確認されています。しかし、現状でコンテンツのダウンロード速度に不満を感じていなければ、積極的に5Gを利用するイメージは沸かないのかも知れません。
 

 
事実、5Gに金銭を支払うつもりはないと回答したユーザーのうち、「自分にどのような恩恵を直接的にもたらすのか分からない」と答えたのは23%、「現状のテクノロジーで間に合っている」と答えたのは28%に上りました。
 
 
Source:GWS via AppleInsider
Photo:Twitter-apple_idesigner
(kihachi)

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