iFixitが13インチMacBook Proを分解、バッテリー大型化などの変化

iFixit MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports)
 
iFixitが、新型13インチMacBook Proのエントリーモデルを分解し、レポートを公開しました。キーボードは5月に発売された15インチモデルと同様の構造で、バッテリーが大型化するなどの変化が見られます。

バッテリー容量が拡大した新型MacBook Pro

新型13インチMacBook Proのエントリーモデルは、Touch BarとTouch ID、T2チップが追加され、第8世代クアッドコアIntel Core i5プロセッサを搭載を搭載し、前モデルと比べて最大83.4%高速化しています。
 
iFixitによると、新型MacBook Proのバッテリー容量は58.2Whで、Touch Barなしの2016年モデル(54.5Wh)より大型化しています。
 
バッテリー容量の拡大は、Touch BarとTouch ID、T2チップを搭載しても10時間の動作時間を確保するためではないか、とiFixitは推測しています。
 

 

キーボードは15インチモデルと同じ構造

13インチMacBook Proにも薄型のバタフライキーボードが採用されています。
 
キーボードの内部構造は5月に発売された15インチMacBook Proと同じ第3世代バタフライキーボードで、ナイロンポリマー製の膜でゴミの侵入を防いでいます。
 

 
なお、新しい13インチMacBook ProとMacBook Airは、発売と同時にキーボード修理プログラムの対象となっており、最初の購入から4年間、キーボードに異常が生じた場合は無償で修理を受けられます。

Thunderboltとヘッドホン端子はモジュラー構造に

新しい13インチMacBook ProのThunderbolt端子とヘッドホン端子は、交換が容易なモジュラー構造が採用されています。
 
万が一、端子が故障しても、ロジックボードごと交換する必要がないため、修理費用が抑えられます。
 

 

ヒートシンクとスピーカーが小型化、SSDは交換不可能

Touch BarとTouch IDを搭載するために放熱用のヒートシンクが、前モデルと比べて若干小型化していることも確認されています。
 
スピーカーも小型化していますが、iFixitは「スピーカーを小型化しても音質を維持するとは、Appleのオーディオエンジニアは魔法使いのようだ」とコメントしています。
 
写真の上が2016年のTouch Barなしモデル、下がTouch Barが搭載された新型です。
 

 
また、新型13インチMacBook ProのSSDは固定されており、交換が不可能となっています。
 
iFixitは、新型13インチMacBook Proの修理のしやすさを10点満点中2点と評価しています。
 
 
Source:iFixit, 9to5Mac
(hato)

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