Apple、熱で対象を認識するカメラを開発中か~意図せぬ写り込み対策にも

apple 特許
 
米国特許商標庁(USPTO)に申請された特許から、対象をより的確に認識できるよう、赤外線を利用したサーマルイメージングカメラをAppleが開発していることが分かりました。

温度の差で対象を的確に捉える!

緑の芝生の上に緑のユニフォームをつけた人物がいる――従来のアルゴリズムではカメラで捉えにくかった対象も、サーマルイメージングカメラなら識別することが可能です。
 
サーマルイメージングカメラとは、対象の熱エネルギーを可視化することを目的としています。したがって、先述した例で言えば、緑のユニフォームをつけた人物と緑の芝生は温度が違うので、ヒートマップ上では全く異なる対象として扱われます。
 
こうした技術を応用すれば、カメラに収めたいものばかりか“不要なもの”を的確に認識することも可能です。例えば今回、Appleが申請した特許には、写り込んだ手を画像から削除する技術が掲載されています。
 

 
画像からは、普通のカメラとサーマルイメージングカメラを組み合わせることで、不用意に写り込んだ手を温度から「障害物」として認識するというプロセスが採られていることが分かります。

自動運転車にも適用可能

Appleが開発するこの技術は、様々な用途に応用が利きます。
 
ニュースサイトAppleInsiderは、写真や動画撮影、拡張現実(AR)の他に、自動運転車にも適用できるだろうと指摘しています。現在、Project Titanとして自動運転車を開発しているとされるAppleですが、サーマルイメージング技術を使えば、カメラに映り込む対象を見分けやすくなるというわけです。
 
すべての特許が製品化されるわけではないことから、この技術がどのように活かされるかは分かりませんが、用途を考えるだけでも夢が広がりますね。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

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