NTTドコモの親会社であるNTTの澤田社長が、産経新聞の取材に対し、中古スマホの国内流通活性化に前向きな姿勢を示しました。また、SIMロック解除までの期間を現在よりも短くする可能性もあると語っています。
SIMロック解除期間短縮、料金値下げにも前向き
澤田社長は「中古市場にも賛成だ」と述べており、中古スマホの販売と回線契約をネットで完結させることや、料金の値下げ、独自端末での差別化にも積極的な様子です。
NTT 澤田純 社長
また、総務省や公正取引委員会が「顧客の囲い込み」「中古端末流通の妨げ」と問題視している、SIMロック解除までの期間を、現在の100日から短縮する可能性も示唆しています。
総務省は中古スマホの流通を活性化する方針
総務省が中古スマホの買取・販売を行う企業の業界団体と組み、日本国内での中古スマホ流通活性化に向けて、消費者が安心して中古スマホを売買できるようルールを整備する方針、と読売新聞が報じています。
しかし、日本国内の大手携帯キャリアが下取りした中古スマホの多くは、新品志向の強い日本市場ではなく、中古スマホの需要が活発で市場も大きい海外に流出しており、日本国内で流通するのはごく一部です。
もし、業界最大手のNTTドコモが、中古スマホの国内流通やSIMロック解除期間短縮に乗り出せば、ソフトバンクやKDDIも追随することで新たな競争が生まれる可能性もあります。