AppleのクックCEO「iPhoneでポルノを見ても構わない」

ティム・クックCEO MSNBC
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、故スティーブ・ジョブズ氏と比べてポルノコンテンツに寛容な姿勢を取っている、とBusiness Insiderが指摘しています。ジョブズ氏は、ポルノコンテンツを毛嫌いする発言を繰り返していました。

「iPhoneのブラウザでポルノサイトを・・・」

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、米テレビネットワークMSNBCのインタビュー番組に出演し、Facebookの個人情報流出問題について語る流れで、AppleがApp Storeの審査ガイドラインで、性的なコンテンツを禁止していることに触れました。

 

店で売るものは、あなた自身を表します。

 
と、App Storeの審査ガイドラインで、性的な内容を含むアプリを禁止していることを説明した後、
 

iPhoneのブラウザでポルノサイトを見に行けないわけではないですよ、もし見たければ・・・

と語ったところで、インタビュアーのカーラ・スイッチャー氏が「誰もそんなことはしませんよ」と冗談を飛ばし、クック氏は笑った後に「からかっているわけじゃないですよ」と返しています。
 

 
これらの発言についてBusiness Insiderは、「クック氏は、前任者である故スティーブ・ジョブズ氏がポルノをひどく嫌っていたのと比べて、柔軟な姿勢をとっている」と指摘しています。

ポルノを強く否定していたスティーブ・ジョブズ氏

スティーブ・ジョブズ氏は、iPhoneやiPadでポルノコンテンツが利用されることを強く拒否する発言を繰り返していました。
 
Appleの審査を受けずに開発者が独自にアプリを公開できるAndroidのような仕組みを、App Storeに作るつもりはないのかと聞かれたジョブズ氏は、以下のように答えています。
 

Androidには、ポルノしかダウンロードできないポルノストアがある。あなたがポルノをダウンロードできるなら、子供たちもポルノをダウンロードできるということだ。そんな場所はいらないから、作らない。

 
好きな雑誌のアプリが(性的な内容を含むと誤判定されたため)App Storeで入手できないことを指摘されたジョブズ氏は、

ポルノを見たいやつは、Androidスマホを買えばいい。

と返しているほか、コンテンツの内容をAppleが選別することはユーザーの自由を奪うことになるのではないか、と問われた際には、

個人情報を盗み取るプログラムからの解放、バッテリーを浪費するプログラムからの解放、ポルノからの解放だ

という言葉で、ポルノコンテンツを否定していました。

App Store審査ガイドラインで性的な内容を禁止

Appleが開発者向けに公開しているApp Storeの審査ガイドラインでは、以下のように性的な内容を持つアプリを「不適切なコンテンツ」としています。
 

1.1.4 Webster辞書で「美学的または情緒的な感覚ではなく、性的興奮を起こさせるような、性器または性行為の明確な記述または表示」と定義される、あからさまに性的またはわいせつなコンテンツ。

 

わいせつなコンテンツ、実在する人物を対象にしたもの(「美しいかそうでないか」の投票など)、身体的な危険を生じるもの、嫌がらせ、などが主な目的として使用されるようなユーザー生成コンテンツまたはサービスを用いるアプリケーションはApp Storeでは許可されず、事前の予告なく削除される場合があります。

 
Appleは、独自番組の制作と配信に取り組んでいますが、配信する番組は性的、暴力的な内容を含まないものに限定する方針と報じられています。

 
クック氏のインタビューは、こちらで視聴することができます。
 

 
 
Source:Business Insider, Apple
(hato)

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