年末商戦「iPhone Xが3.4兆円をもっていく」著名アナリスト予測

iPhone X
 
今年の年末商戦において、iPhone Xが消費者の予算の多くを持っていき、ほかの小売店にとっては厳しい状況になるだろうと、著名アナリストが予測しています。

iPhone Xが小売店の売上に影響

AppleのiPhone Xは、予約の段階から好調な滑り出しを見せ、3日発売日には日本はもちろん世界各地でApple Store前に長蛇の列ができました。
 
Apple情報に詳しいMorgan Stanleyのアナリスト、ケイティ・ハバティ氏は投資家に配布したメモにおいて、「スーパーサイクル」を引き起こしているiPhone Xの価格が999ドルからと高額なため、衣類などに費やす予算が減り、デパートを含む小売店の売上に打撃を与えるだろう、と述べています。
 
つまりiPhone Xを購入すると、衣類を中心としたほかのものを買わなくなるという訳です。ハバティ氏は一般にアパレル関係は、テクノロジー/携帯電話、サービスの分野に売上を奪われる傾向にあるとしています。

小売店の苦境は来年も継続する可能性

ハバティ氏は第4四半期(10−12月)のホリデイシーズンにおいて、iPhone Xは個人支出の約300億ドル(約3.4兆円)を「吸収する」と見ています。先に発売されたiPhone8/8 Plusを合わせると、iPhone 3モデルがほかの分野から奪うことになる支出額は約526億ドル(約6兆円)にものぼるというのが、同氏の予測です。
 
しかも年内はiPhone Xの販売台数が限定されているため、多くの消費者は来年の購入を余儀なくされると見られています。つまり小売店の苦しみは年末商戦だけでなく、来年の前半いっぱい続く可能性があるということです。
 
 
Source:Business Insider
(lunatic)

 
 

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