「iPhoneにFMラジオ搭載すべき」全米放送事業者協会が改めて主張

iPhone7 ステレオ

 

iPhoneでFMラジオを聴けるようにするべきだ」という主張に対して先日、Appleが現在の最新型iPhoneに搭載されているチップにはFMラジオを受信する機能がないと回答しました。しかし、全米放送事業者協会(NAB)は引き下がっておらず、iPhoneにラジオ受信機能を搭載すべきと主張しています。

AppleはiPhoneでラジオを聴けない理由を説明

iPhoneラジオを聴けるようにするべきだ、との主張はアメリカの通信行政当局である連邦通信委員会(FCC)のアジット・パイ長官が今年2月に発言したことで注目を浴びました。
 
8月から9月にかけてアメリカ南部に甚大な被害をもたらしたハリケーンの後、停電や携帯電話ネットワークが利用不能になり、最新の気象情報を入手できなくなる人が続出したこともあり、iPhoneでのラジオ受信機能搭載の議論が再び盛り上がりました
 
しかし、Appleは以下の声明を発表し、現行のiPhoneではFMラジオ受信ができない理由を説明していました。
 

iPhone7とiPhone8には、FMラジオに対応したチップを搭載しておらず、アンテナもFMラジオを受信するようには設計されていません。

 
Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるフィリップ・シラー氏も、Twitterでの質問に対し同様の説明をしています。
 

全米放送事業者協会、改めてiPhoneへのラジオ搭載を主張

FCCと並んでiPhoneにラジオを搭載すべきと主張していた全米放送事業者協会(NAB)は、現地時間10月19日に投稿した公式ブログで、改めて主張を繰り返しています。
 
ブログでは、iPod nanoのFMラジオで最大15分間の音声を保存しておけるライブポーズ機能について「素晴らしい機能だった」と評価しています。
 
その上で、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の出身が、ハリケーンの被害を受けた米南部のアラバマ州であることに言及し、「クック氏は今回のような災害の恐ろしさを理解しているはずだ」としてiPhoneにFMラジオを搭載するべきだ、と改めて主張しています。
 
今後、iPhoneへのFMラジオ搭載に関する議論が再燃する可能性もあります。

 
 
Source:9to5Mac, MacRumors, National Association of Broadcasters
(hato)

 
 

モバイルバージョンを終了