アメリカでは深刻なショッピングモール離れが進んでいます。2017年のモール閉鎖数は、2008年のリーマンショック時の6,200店舗を大幅に上回る、8,640店舗になるとも見積もられています。残念ながら、1平方フィート(0.09平方メートル)あたり5,546ドル(約61万円)を稼ぎ出す、金の卵ことApple Storeをもってしても、深刻なモール離れの波に抗うことはできないようです。
Appleをもってしても衰退は食い止められず
先日、台湾初のApple Storeがオープンしたことは大きな話題となりました。また、現在はMacBookそっくりの店舗がシカゴに建設中です。幾何級数的とも言えるスピードで増加を続けるApple Storeにあっては、まるで向かうところ敵なしといった感があります。
しかし、その一方でひっそりと幕を下ろすApple Storeも存在します。日本でも札幌のApple Storeが閉鎖したことが記憶に新しいですが、アメリカでも9月15日にカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のSimi Valley Town Centerに入店するApple Storeが閉鎖することが話題となっています。
すでにAppleの公式サイトでは、イメージ画像が閉鎖の案内に切り替わっている
主な理由は、近くに別のApple Storeがあることに加え(Appleによれば、さらに約25キロ先のApple Storeもリニューアルオープンする)、モールの客足が急速に遠のいていることが原因だと言われています。
Apple Storeが存在するだけで、モール全体の売り上げが10%上がるという調査も過去には出ているだけに、Appleの神通力を持ってしても衰退は食い止められなかったということなのでしょう。
ちなみに、店舗が閉鎖する9月15日は、くしくもiPhone8予約スタートとされている日(発表は12日)で、発売開始を前にやむなくの閉鎖となります。
Source:QUARTZ,9to5Mac
(kihachi)