ソフトバンク、米Sprintから宮川氏の復帰を発表。約2年ぶりの帰任

ソフトバンクとスプリント
 
ソフトバンクは、専務取締役の宮川潤一氏が米子会社Sprintから戻り、10月1日から最高技術責任者(CTO)に就任することを発表しました。

米子会社Sprintの再建に区切り、ソフトバンクに復帰

宮川氏は、ソフトバンクが買収したアメリカの携帯キャリアSprintの通信ネットワーク改善のため、2014年11月からアメリカに派遣されていました。
 
発表に先立って、宮川氏はTwitterに「Sprintの再建もようやく一区切り」ついたことで「Big Bossからのお許し」が出た、と書き込んでいました。
 

渡米前もソフトバンクの通信回線の改善を担当

渡米前、宮川氏は専務執行役・技術統括として、ソフトバンクの通信ネットワークの安定化、高速化を指揮していました。2013年のインタビューでは、「倍速ダブルLTE」の導入による通信速度の向上などについて語っています。
 
ソフトバンクはiPhone7/7 Plusの発表があった9月8日にあわせて、20GBを6,000円で使える「ギガモンスター」と、混雑時でも安定した高速通信を実現する「Massive MIMO」の導入を発表しています。
 
ICT総研の調査によると、2013年には19.0Mbpsだった3大キャリアの平均ダウンロード通信速度は2016年には49.7Mbpsと約2.6倍に高速化しており、スマートフォンの普及とともに通信回線に負荷のかかるリッチコンテンツの利用も進んでいます。
 
宮川氏のソフトバンク復帰により、高速・大容量の通信を支える技術開発が一層進むことに期待したいところです。

 
なお、宮川氏のアメリカでの仕事はハードだったようで、渡米から3ヶ月ほど後に「髪の毛が薄くなった」と周囲から指摘されたことを明かし、「孫さん流に言えば前進している」と冗談にしていました。
 

 
 
Source:ソフトバンク, ケータイWatch
(hato)

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