iPhone7に続き、iPhone8のA11プロセッサもTSMCが独占的に供給か

iphone7 a10
 
iPhone7に搭載されるA10プロセッサに続いて、iPhone8向けのA11プロセッサもTSMCが独占的に供給を行う見込みであることが分かりました。

またもサムスンは競争から脱落か

台湾メディアEconomic Daily Newsによると、台湾ファウンドリのTSMCがiPhone7向けのA10プロセッサに続き、A11プロセッサについてもアップルより独占的な受注を獲得したとのことです。
 
A10プロセッサは、A9プロセッサ同様の16nm FinFETプロセスによる量産が維持される代わりに、さらなる基板レス化や低背化を可能にする「InFO」技術を適用しており、これがA9で共にマルチファウンドリとしての片翼を担っていたサムスンを、競争から脱落させた決定打と言われていました。
 
iPhone8に搭載される予定のA11プロセッサについては、挽回を狙うサムスンのほか、サムスンと契約を解消したGlobal Foundriesなどが競争に前向きな姿勢を示していましたが、結局は再びTSMCが独占的供給を行うこととなりました。

TSMCの市場占有率は70%にも達する!

2020年には5nm FinFETも可能になるとのこと。その頃のスマートフォンはどこまで薄くなっているのだろうか。


 
A11プロセッサは、ウエハの更なる小型化が可能となる10nm FinFETプロセスで、2017年第2四半期(4〜6月)より小規模で量産が開始されるとのことです。また、アップル以外に、XilinxやMediaTek、HiSiliconといった他の企業も、10nm FinFETプロセスの恩恵を受けることになり、TSMCの市場占有率は70%を占めることになるとされています。
 
ただし、サプライヤー事情、特にファウンドリ周りの情報については毎年かなり流動的なので、今後話が二転三転する可能性もあることには注意が必要です。
 
 
Source:DigiTimes,連合新聞網 via 気になる、記になる…
(kihachi)
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