iPhoneやiPad Pro向けOLEDディスプレイを供給するLG Displayが、第6世代OLED製造ラインを拡張し、生産規模を拡大すると韓国メディアが報じています。
増設される製造ラインでは、iPhoneやiPad向けのOLEDディスプレイが生産される見通しで、今後のiPhoneに採用が噂されるLTPO+ OLEDなどの次世代技術も視野に入っているとみられます。
LG Displayが製造する新型OLEDの主な特徴
韓国メディアは、LG Displayが拡張する第6世代OLED製造ラインで、次のような特徴を持つOLEDディスプレイの生産が想定されていると報じています。
- LTPO+
- CoE
- 4面曲面
LTPO+は消費電力低減に寄与する可能性
LTPO+は、2028年モデルのiPhone Airや折りたたみiPhoneへの採用が噂されている技術です。現行の低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-OLEDを発展させたもので、より低い消費電力が期待されています。
CoEは偏光板を省き、薄型化に寄与か
CoE(Color Filter on Encapsulation)は、偏光板を不要とすることでディスプレイの薄型化につながるとされる技術です。こちらは今秋に発売されるであろう折りたたみiPhoneと、来春に発売されると噂のiPhone Airの2027年モデルが採用すると、市場調査会社が報じていました。
4面曲面OLEDは20周年iPhone向け技術との見方
4面曲面OLEDディスプレイは、iPhone発売20周年モデルへの採用が噂されている技術です。一方で、20周年モデル向けの曲面・薄型OLEDではSamsung Displayが先行してサンプルを供給するとの観測もあり、この分野でLG Displayがどこまで受注を広げられるかはなお流動的です。
ストレート型iPhone向けではLG Displayも引き続き供給を担う可能性
これらの新技術を取り込むための製造ライン拡張は、Appleからの受注増を前提とした投資だと韓国メディアは説明しています。
この前提に立てば、少なくともストレート型iPhone向けOLEDの供給において、Samsung Displayが独占サプライヤーになるとは限らず、LG Displayも引き続き重要な供給元に位置付けられる可能性があります。
蒸着装置の受注ではキヤノントッキとSunic Systemが競合か
LG Displayが拡張する第6世代OLED製造ラインに導入される蒸着装置については、キヤノントッキと韓国Sunic Systemが受注を競っているとも報じられています。Sunic Systemは近年、中国の第8.6世代OLED投資で存在感を高めているとされています。
一方で、第6世代OLED向け蒸着装置では、キヤノントッキの市場支配力が依然として強いとみられており、Apple向け製品では品質面からキヤノントッキ製装置が重視されるとの観測もあります。したがって、装置選定については現時点でどちらが有利か断定しにくい状況です。
