ニュースアプリ利用率は「Yahoo!ニュース」、満足度は「NewsPicks」が首位

ニュースアプリ
 
2016年1月26日、ICT総研は「2016年モバイルニュースアプリ市場動向調査」の結果を発表しました。利用者数が増え続けるニュースアプリの利用率トップは老舗「Yahoo! ニュース」ですが、独自性の高い新興勢力の躍進も目立ちます。

ニュースアプリ利用者、2015年度末に3,385万人、3年後には5,000万人越え!

この調査は、2016年1月21日~23日の期間、Webアンケートで実施し、2,157人から有効回答を得ています。
 
iPhoneなどスマートフォンの普及に伴い、ニュースアプリの利用者が増え続けており、モバイルニュースアプリを月に1回以上利用するユーザー数は、2012年度末(2013年3月)に303万人でしたが、2013年度末に1,294万人、2014年度末には2,264万人と急成長を続けています。
 

 
ニュースアプリ利用者数は、ペースは緩やかになるものの今後も増加が続くとみられており、2015年度末(2016年3月)には3,385万人となり、約3年後の2018年度末には5,082万人に達すると考えられています。
 
一方、ブラウザ上でのニュース閲覧は今後も3,000万人程度で、ほぼ横ばいと言える安定的な推移が見込まれています。

利用率トップは「Yahoo!ニュース」、躍進する新興キューレーションアプリ勢

有料無料問わず、モバイルニュースアプリを「1か月以内に利用した」アクティブユーザーが全体の45.5%と、半数弱を占めました。
 

 
利用したことのあるニュースアプリは、「Yahoo!ニュース(アプリ版)」が23.4%でトップ、2位は「スマートニュース」(13.2%)、3位は「LINE NEWS」(11.6%)などと続きました。
 
前回調査(2014年11月)と比較すると、「Yahoo!ニュース」はトップを維持しつつも31.7%から23.4%とシェアを低下させています。2位以下では「スマートニュース」が前回6.8%→今回13.2%、「LINE NEWS」は前回6.3%→今回11.6%、「グノシー」が前回7.3%→今回9.3%などと、キュレーション型ニュースアプリの利用率が向上しています。

満足度トップは有識者コメントが特徴の「NewsPicks」

ニュースアプリ利用者に満足度を尋ねたところ、満足度1位は有識者や専門家の意見が読めるのが特徴の「NewsPicks」が78.6ポイント、以下「Antenna」76.6ポイント、「LINE NEWS」76.1ポイント、「エキサイトニュース」76.0ポイント、「スマートニュース」75.9ポイントと続いています。
 

 
この満足度についてICT総研は、「平均満足度ポイントがこの水準に達する製品・サービスはなかなか見当たらない」と、ICT関連分野の中でもニュースアプリの全体的な満足度の高さが際立っているとコメントしています。

ニュースアプリ使わない理由「利用の仕方が分からない」が増加

モバイルニュースアプリを利用しない理由は、「他の媒体から得られる情報で十分」が53.9%で前回調査(56.1%)と同様にトップでした。
 

 
2位は「利用の仕方が分からない」が17.3%と、前回の5.8%から大きく伸びており、利用したいが入手や利用方法がわからないスマホ初心者が増えていることがわかりました。
 
また3位の「広告が多すぎて不快」10.5%、7位の「課金される可能性がありそう」7.4%などの理由で、ニュースアプリを敬遠しているユーザーもみられます。

AppleもiOS9から独自アプリでニュース配信に乗り出す

日本国内ではサービスが開始されていませんが、AppleはiOS9より独自の「News」アプリを提供しています。世界に約4,000万人のユーザーを獲得していますが、購読者数が正確に把握できないなど、問題も残されているようです。

 
 
Source:ICT総研
(hato)

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