Appleの新ヘッドセット、他社が追随できないディスプレイ体験になりそう

ヘッドセット AR/VR
 
6月5日から世界開発者会議(WWDC23)で発表が期待される製品やサービスのうち、最も注目を集めているのが拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットです。この新ヘッドセットについて、正確さに定評のあるアナリストが詳細なスペックを明らかにしました。

既存のヘッドセットとは比較にならない

これまでにも、AppleのAR/ヘッドセットは4Kマイクロ有機EL(OLED)ディスプレイを搭載し、総解像度は8Kになると噂されていましたが、ディスプレイに詳しいアナリストのロス・ヤング氏が、新たに詳細なスペック予測をツイートしています。
 
ヤング氏によると、ヘッドセットに搭載されるディスプレイは対角が1.41インチで、ピーク輝度は5,000ニト以上、画素密度が4,000ピクセル/インチになるそうです。
 


 
このスペックがいかに規格外であるかは、すでに市場に出回っているMeta Quest 2の最大輝度が100ニト、PSVR 2が265ニト、HoloLens 2が500ニト、法人向けのMagic Leap 2ですら2,000ニトほどであることからも分かるでしょう。
 
つまりHDRコンテンツをサポートすることは言わずもがな、先行するヘッドセットとは比較にならないレベルで、優れたコントラルトや明るい色、ハイライトを再現可能ということです。

ARメガネにも期待が高まる

ニュースサイトMacRumorsによれば、5,000ニトという数値は高額なハイエンドテレビに相当するそうで、ヤング氏の予測が事実なら「競合他社が追随できないディスプレイ体験」になるのは間違いありません(輝度だけでディスプレイ体験の良し悪しは決まりませんが)。
 
この技術があれば、太陽など外部からに光源に対抗できるだけの高い輝度を必要とする、後続のARメガネについても大きく期待できそうです。
 
あとは3,000ドル(約42万円)前後と噂される価格をどう見るかですが、先行する他社のヘッドセットを過去のものにしてしまうほどのスペックであれば、むしろ安いと言えるのではないでしょうか。
 
 
Source:MacRumors,Twitter/DSCCRoss
(kihachi)

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