Nothing、インドでのシェア拡大目指す〜ミッドレンジ市場に食い込めるか

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OnePlusの創業者のカール・ペイ氏が立ち上げた新興スマホブランドNothingは、インドでのシェア拡大に向け歩みを進めている、とNikkei Asiaが伝えています。

ミッドレンジ市場はライバルが多い?

「これまでのところデザインに焦点を当ててきたが、ソフトウェアにもフォーカスしたいと考えている」と、Androidオペレーティングシステムの最新アップデートを間近に控える、Nothingのゼネラルマネージャーのマヌ・シャルマ氏は述べています。「より多くの製品を発売することよりも、製品体験が素晴らしいものとなるよう力を入れている」
 
インドのスマホ市場で販売される70%のデバイスは200ドル(約26,600円)以下で、韓国のSamsung、中国のBBK Electronics、Xiaomiがシェアのほとんどを占めていますが、Nothingは200ドル〜500ドル(約66,400円)のミッドレンジ市場に照準を合わせています。OPPOのRenoシリーズ、vivoのVシリーズ、GoogleのPixel、SamsungのGalaxyラインナップ、加えて、比較的廉価で販売されている旧iPhoneモデルが競合相手となります。
 
500ドル以上のインドのプレミアム市場で最も大きなシェアを占めるのはAppleで、その市場シェアは63%に達しています。Appleに次いで、Samsungが23%、OnePlusが9%のシェアを獲得しています。

ベースユーザーの獲得と消費者体験の向上目指す

Nothingは、インドで販売するデバイスを、製造委託先が運営する現地工場で生産しているため、販売台数の増加に伴い、コスト構造の改善が期待されています。ですが、今のところ利益ではなく、ベースユーザーの獲得と消費者体験の向上を目指しています。
 
一方で、Nothingは販売店舗とサービスセンターの拡充も行っており、ロンドンのSohoエリアにある旗艦店に近い専用店舗の展開も計画しているとのことです。
 
 
Source:Nikkei Asia
Photo:Nothing
(lexi)

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