【独自試算】Apple、iPhone14などを11月に値上げする可能性

iPhone14 Pro


 
2022年9月のiPhone14シリーズの発表以降も急激な円安が進行しており、AppleがiPhone14やiPhone14 Pro等の値上げに踏み切る可能性がありそうです。なお、過去には9月の新型iPhone発表後、為替レートの変動を受けて11月に値上げを実施した事例があります。

AppleがiPhone14シリーズを値上げする可能性


 
Appleは10月19日、新型iPad ProiPad(第10世代)の発表に合わせて現行モデルのiPad Air(第5世代)とiPad mini(第6世代)の今年2回目となる値上げを実施しました。
 
Appleは急激な円安の進行を受けて2022年7月にもiPhoneやiPad等の大幅な値上げを実施しています。
 
iPhone Maniaで試算したところ、iPhone14シリーズの日本での販売価格は1ドル136円30銭程度の為替レートを基に設定されています。
 
一方で、10月に発表されたiPad Proや、値上げされたiPad Air(第5世代)等は1ドル139円~142円程度で日本での販売価格が計算されている模様です。
 
外国為替市場では、10月20日に一時1ドル150円を記録し、記事執筆時点では1ドル147円台で推移しており、Appleが設定したiPhone14シリーズの為替レートと1ドル10円程度の乖離が生じています。
 
なお、現在の日本での販売価格は世界で最も安くなっています
 
2014年11月には、急激な円安を背景にiPhone6/6 Plusが発売から2カ月で10%近く値上げされた事例もあり、Appleの意向次第では2022年11月にiPhone14シリーズが値上げされる可能性もありそうです。

値上げ後の価格を試算

iPhone Maniaでは、AppleがiPhone14シリーズの値上げを実施した場合の販売価格を独自に試算しました。
 
iPhone14iPhone14 PlusiPhone14 ProiPhone14 Pro Maxの最も容量が小さいモデルの販売価格を、想定為替レート3パターンに分けて試算した結果は以下の通りです。なお、参考のため最も高価なiPhone14 Pro Maxの1TBモデルの予想価格も記載しています。
 
試算ではAppleの米国での販売価格(税抜)を基に日本での税抜価格を計算して、その後消費税分を加算しました。
 

現在の価格

 
まず、記事執筆時点における米国での販売価格(税抜)と日本での販売価格(税込)は以下の通りです。
 

 

1ドル140円で試算

 
最も値上げの影響が小さい、1ドル140円のレートでの計算結果は以下の通りです。3,246円~6,446円の値上げとなりそうです。
 

 

1ドル145円で試算

 
記事執筆時点の為替レートに最も近い、1ドル145円での試算結果は以下の通りです。7,641円~15,241円の値上げとなり、値上げ率は約6.3%です。
 

 

1ドル150円で試算

 
直近で最も円安となった、1ドル150円で試算した結果は以下の通りです。値上げ幅は12,035円~24,035円となり、日本の消費者に与える影響が最も大きくなっています。
 

 
今後、AppleiPhone14シリーズの値上げに踏み切るのか、それとも販売価格を据え置くのか要注目です。
 
 
Photo:Apple
(seng)
 
 

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