【レビュー】子どもの耳を守る、ベルキンのワイヤレスヘッドホン。親子で使ってみた

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」レビュー
 
Belkin(ベルキン)から8月9日に発売された、子ども向けワイヤレスヘッドホンBelkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」を親子で使ってみたのでレビューします。音量の上限を85dBに抑え、子どもの耳を守ります。記事にはレビュー用に提供いただいた製品を使用しています。使った印象をまとめた動画も公開しました。

子どもの耳を守る、高耐久ワイヤレスヘッドホン

Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」は、音量上限を85dBに抑え、大音量による聴覚への影響を抑えた子ども向けワイヤレスヘッドホンです。
 
Amazon.co.jp限定で販売されており、価格は2,990円です。
 

 
子どもが使うことを考慮し、飲み物をこぼした場合も安心な防水設計で、落とした場合にも対応できる耐久性を備えています。
 
通信規格はBluetooth 5.0で、最大10メートル離れても通信可能です。バッテリー持続時間は最大30時間です。
 
カラーバリエーションはブラック、ブルー、ピンク、ホワイトの4色が用意されています。今回はホワイトを提供いただき、8歳の娘に試してもらっての印象をお伝えします。

Bluetoothだけでなく有線接続もできる。バンドを伸ばせば大人も使える

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」のパッケージには、ヘッドホン本体、充電用のUSBケーブル(長さ約30センチ)、有線接続用のオーディオケーブル(長さ約122センチ)、イラスト入りの取扱説明書、保証書、そしてデコレーション用のステッカーが入っています。
 

 
ヘッドホン本体の表面はサラサラしたマットな質感です。左右の側面にBelkinのマークが入っています。
 

 
バンドの上部にBelkinのブランド名がプリントされています。
 

 
上部のバンドは、左右カチカチと長さを調節可能です。バンドを伸ばすと、大人でも装着できました。一番短くした状態が左、一番長くした状態が右です。
 

 
右側に、Bluetoothペアリング、音量、再生/一時停止、トラック選択などの操作ができるボタンが付いています。ボタンの表面の凹凸が小さいため、ヘッドホン装着中にボタンを見ずに使うのは少し不安を感じました。
 

 
充電ケーブル、有線接続ケーブルも、右側に接続します。
 

 
イヤーパッドの素材はソフトなクッション入りです。ユーザーによる着脱はできないようです。
 

 

最大音量の抑制機能を試した。音質はマイルド

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」をBluetoothでiPhoneに接続して、音楽を再生してみました。
 
Bluetooth接続は安定しており、リビングに置いたiPhoneで音楽を再生したまま、自宅内を歩き回り、洗面所などに入ってもノイズが入ることはありませんでした。
 

 
なお、本レビューでは、音量調節機能をテストするため、iPhoneの「設定」アプリで「サウンドと触覚」メニューにある「ヘッドホンの安全性」から「ヘッドフォン通知」「大きな音を抑える」をオフにしています。

 
Bluetooth接続したiPhoneで音楽を再生した印象では、低音が抑えられ、優しい音質に調整されている印象を持ちました。

 
iPhone側で音量を上げても、あるレベルで音量が抑えられるのが分かります。
 
iPhoneのコントロールセンターでは大音量への警告が表示されますが、Apple Watchの「ノイズ」アプリで計測すると80dB以下と表示されており、ヘッドホンからの出力がコントロールされていることが分かります。
 

 
ちなみに、AirPods Proで同じ楽曲を再生すると、最大音量では耳への影響が心配になるほどの大音量になりました。

マイク内蔵で通話もOK、「声を分離」にも対応

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」はマイクを内蔵しているので、ビデオ通話やオンライン授業などにも活用できます。
 
周囲の雑音を抑えてこちらの声がより明瞭に聞こえる「声を分離」も利用できます。
 

 
FaceTimeやLINE通話に使ってみたところ、音声が途切れることはなく、お互いの声がクリアに聞こえました。

リモコン付きケーブルで有線接続も可能

有線接続用ケーブルの端子は、片方は黒い線が2本入った3極端子、もう片方は線が3本入った4極端子です。
 

 
どちら向きに挿しても、音楽を聴いたりマイクを使うことはできますが、ケーブルの途中にあるリモコンを使った操作には、4極端子をiPadなどのデバイスに差し込む必要があります。
 

 
リモコンは、ボタンを押す回数で操作が異なり、音楽再生中なら1回押しが再生/一時停止、2回早押しで次のトラック、3回早押しで前のトラック、長押しでSiriを呼び出しが起動しました。
 
有線接続によるリモコン操作は、Lightning変換アダプタ経由でiPhoneに接続した場合も有効です。なお、有線接続中はヘッドホン本体のボタンによる操作は無効になります。
 
BelkinのWebサイトには、最大音量を85dBに抑える機能はBluetooth接続時に有効と記載があります。しかし、AirPods Proや他のBluetoothイヤホンと比べて、音量を上げても耳への刺激は穏やかだと感じました。

8歳娘、はじめてのヘッドホンに大興奮

8歳の娘に、はじめてのヘッドホンとして「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」を使ってみてもらいました。
 

 
ビデオ通話、音楽再生、ゲームで使ったところ「音に迫力がある!すぐ近くで声が聴こえる感じ」と新鮮な驚きがあったようです。
 
本体が軽く、耳をすっぽり覆わない構造で、ヘッドホンのバンドが柔軟なためか、約30分間装着してみても、疲れや耳の苦しさを感じることもない、と言っていました。
 
以前のiPhoneに付属していたApple純正イヤホンのEarPodsと比べてみたところ、「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」のほうが「耳が楽で、音も聴きやすい」との感想でした。

電子ピアノの練習にも使ってみた

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」をステレオ標準プラグ変換アダプタ経由で、電子ピアノと有線接続してみました。
 
ピアノを弾いた娘の感想は「音がきれいに、近くで聞こえるのがすごい!」だそうです。
 

 
なお、電子ピアノにヘッドホンを接続すれば、周囲に音が聞こえなくなるので、大人が深夜に練習するのにも向いています。

まとめ:優れたコスパ、はじめてのヘッドホンに最適

親子で「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」を使ってみた印象としては、大音量を抑える安心感があり、装着感が軽く、無線でも有線でも使えて、サイズ調節すれば大人も使用できて、3,000円を切る価格はコストパフォーマンスが良いと思います。
 
大音量抑制に加えて、耐衝撃や防水性なども、子どもが使用する際の安心感につながります。
 
筆者は「子ども向けヘッドホン」と聞いて、音がスカスカなのではないか?と思っていましたが、耳の負担になりやすい低音こそ抑えられているものの、音楽鑑賞やビデオ通話など、特に低音の迫力を求めるのでなければ不満なく、幅広い用途に親子で一緒に使えました。
 
気になった点は、ヘッドホン右側にあるボタンが装着中に見えなくなるため、操作がややしにくい点です(iPadなどデバイスの画面で操作すれば問題ないのですが)。ボタンに大きめの突起をつける、あるいはボタンが独立型になると、さらに使いやすくなるのではないかと感じました。

レビュー動画はこちら

「Belkin SOUNDFORM Mini Wireless On-Ear Headphones for Kids」の外観、最大音量抑制機能の効果、有線リモコンの使い勝手などを4分あまりの動画にまとめましたので、ご覧ください。
 

 
 
Source:Belkin 製品情報, プレスリリース, Amazon.co.jp
(hato)

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