折りたたみスマホの出荷台数、2021Q3に過去最高を記録~Q4以降はさらに増加見込み

Samsungの折りたたみスマホ
 
折りたたみスマートフォンの人気が急速に高まっているようです。
 
2021年第3四半期(7月~9月)の出荷台数は260万台と、3カ月で過去1年の合計を上回りました。また、第4四半期(10月~12月)以降はさらなる出荷台数の伸びが期待されています。

260万台の出荷で、過去4四半期の合計を上回る

Display Supply Chain Consultants(DSCC)のレポートによると、2021年第3四半期における折りたたみスマートフォンの出荷台数は260万台でした。
 

 
これは2020年第3四半期から2021年第2四半期(4月~6月)にわたる1年間の合計を上回る出荷台数であり、折りたたみスマートフォン人気が急速に高まったといえます。
 
機種別ではSamsungのGalaxy Z Flip 3が60%のシェアで首位でした。
 

 
2位は同時に発売されたGalaxy Z Fold 3であり、Samsungが93%のシェアを占めています
 
一方、他メーカーで一番人気のHuawei Mate X2のシェアは6%に過ぎませんでした。

2021第4四半期および2022年はさらに増加見込み

今後も折りたたみスマートフォンの出荷台数は伸びることが期待され、2021年第4四半期には380万台、2022年全体では前年比132%増となる1,750万台の出荷が予想されています。
 

 
2021年第4四半期は引き続きSamsungがこの市場を牽引しますが、2022年にはOppo、Honor、Huawei、Xiaomi、Motorolaといったメーカーが製品をリリースし、市場全体が活性化するとみられます。
 
Counterpointは、2023年に折りたたみスマートフォンの出荷台数が2020年の10倍になると予測しており、Samsungがトップシェアをキープするとしています。
 
Appleも折りたたみiPhoneを開発しているといわれていますが、2023年までに発売される可能性は低いとのことです。

どのような折りたたみ方式が主流になるかはまだ不明

折りたたみスマートフォンの折りたたみ方式についてアナリストは、Galaxy Z Flip 3のようなクラムシェル型は将来性がないと考えているようです。
 
しかし、まだまだ折りたたみスマートフォンの価格は高く、台数的にもスマートフォン市場全体のなかではニッチな存在です。
 
Strategy Analyticsは2022年のスマートフォン出荷台数を14億1,000万台と予測しており、折りたたみスマートフォンが1,750万台出荷されたとしてもスマートフォン市場全体の1%程度に過ぎません
 
折りたたみスマートフォンの価格が十分下がるまでには時間が必要であり、その頃にどのような方式が存在し、どのような方式が主流となっているかはわかりません

 
 
Source: DSCC via Android Central
(ハウザー)

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