M1の影響により2021年のラップトップ市場はバッテリー駆動時間が重要になる?

M1 effect 2021
 
Appleシリコン、M1チップの登場により2021年のラップトップ市場ではバッテリー駆動時間の重要性が増し、各プロセッサメーカー、Windows陣営もその影響を受けるだろうとTechRadarが予想しています。

M1チップ搭載Macの与える影響

IntelとAMDはこれまで、互いの動向に注視していれば良かったのが、M1チップ登場により今後はARMプロセッサ導入の動きにも対応することが必要になりそうです。
 
ネイティブ動作ではないながら、M1チップ搭載MacのRosetta 2でIntelプロセッサ向けアプリを動作させても高いパフォーマンスを示したことで、互換性の問題よりも電力効率の重要性が注目を集めています。
 
AMDのモバイルAPUは電力効率の面で改善されてきており、6nmプロセスで製造されると噂のAMD「Cezanne」モバイルAPUの登場で更に改善されることが期待されます。
 
Intelは、ラップトップメーカーとの協業によってパフォーマンスと電力効率向上を両立させる「Intel Evoプラットフォーム」を導入、認定ラップトップではバッテリー駆動時間が長くなると予想されています。
 
高負荷のゲーミングPCやゲーミングラップトップにARMプロセッサが導入されるにはまだ時間がかかりそうですが、負荷が軽い〜中程度のものに導入され始めることで、今後数年間のモバイルコンピュータ分野におけるプロセッサ市場は混乱するだろうと、TechRadarは予想しています。

AppleとMicrosoftの動きがプロセッサ開発の方向性に影響

Microsoftの「Windows on ARM」がIntelやAMDに及ぼす影響は現時点で大きくありませんが、Microsoftの同分野への投資や、Qualcomm Snapdragon 8cxを搭載するLenovoの2-in-1ラップトップ「Lenovo Flex 5G」が25時間以上のバッテリー駆動時間を公称し登場したことから、Wndowsラップトップ市場でもARMプロセッサの存在感が高まりそうです。
 
TechRadarは、「AppleとMicrosoftのARMプロセッサ移行に関する動きが、IntelとAMDに致命的な影響を及ぼすことがないとしても、同プロセッサ搭載デバイスが消費者の人気を集めれば、IntelとAMDもより電力効率の高いプロセッサを検討せざるを得ない」と記しています。
 
 
Source:TechRadar
(FT729)

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