過去1年以内に開始されたAppleの新サービスはどれもいまいち?伸び悩む収益

apple tv+
 
Appleは、現地時間の7月30日に当社2020年第3四半期(4月〜6月)の業績を発表する予定で、伸び続けるサービス事業の収益に注目が集まっています。しかしながら、Appleのサービス事業の収益はほとんどApp Storeやライセンス契約に由来するもので、過去1年以内に開始された新サービスは収益が伸び悩んでいる、とBloombergが伝えています。

Apple TV+から大ヒット作はまだ出ていない

Appleが過去1年以内に開始したサービスは、「Apple TV+」「Apple Arcade」「Apple Card」「Apple News+」の4つですが、どれも収益が今ひとつの状態が続いています。
 
Bloombergによれば、Appleの動画ストリーミングサービスApple TV+からいまだ大ヒット作は出ていないとのことで、一定の評価を獲得しているオリジナル作品もありますが、米一般家庭の使用率は7%にとどまるなど、市場シェアは伸び悩んでいます。

Apple Arcadeから開発契約を打ち切られるゲームも

AppleのゲームプラットフォームApple Arcadeは、100種類のタイトルを揃えて花々しくデビューしましたが、当初開発を予定していたいくつかのゲームとの契約を打ち切り、より多くの登録者を獲得できるゲームを探す戦略に切り替えたと伝えられています。
 
一部のゲーム開発者は、Apple Arcadeの登録者数の成長は期待していたよりも鈍いと語っています。

Apple Cardは他ブランドカードに比べると小規模

Appleが昨年8月にGoldman Sachsとタッグを組んでサービス開始したクレジットカードApple Cardは、順調にユーザー数を伸ばしており、融資枠は約20億ドル(約2,102億円)に達していますが、それでも他ブランドのクレジットカードと比較すると小規模であるといわれています。
 
Appleは、審査落ちした人を対象に「Apple Cardへの道」プログラムを開始しており、インクルーシブなクレジットカードとなるよう努めています。

Apple News+が最も苦戦している?

AppleのサブスクリプションニュースサービスApple News+は、過去1年以内に開始されたAppleの新サービスの中で最も苦戦しているとされており、複数の出版社がアプリから得られる利益が予想していたよりも少ないと不満を述べています。
 
The New York Times(NYT)やThe Washington Postなどの大手新聞社は最初から提携を拒否しており、NYTにいたっては無料版のApple Newsからも撤退したと6月末に報じられました。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)

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