Appleが3月末に新たに申請したとされる3つの特許を、米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office)が公開しました。特許には「トラックパッドなしのコンピューティングデバイス」との記載があり、将来的にMacBookからトラックパッドが取り払われる可能性が浮上しました。
キーボード下すべてをトラックパッドに?
Appleはノートパソコンからトラックパッドを取り払う方向性を模索しており、キーボード下やパームレスト(タイピングのときに手を乗せておくための場所)全体をトラックパッドとして使用することを検討していることがわかりました。
iPhoneやiPadのように、キーボード自体をバーチャル化し、トラックパッドとしても利用するというのが1つの解決策とされています。
United States Patent and Trademark Office
キーボードを含めるすべてをタッチセンシティブに
トラックパッドを取り払うのに、必ずしも物理キーボードをなくさなければならないわけではありません。申請された特許の1つには、キーボードとその周りの領域すべてをタッチセンシティブにし、トラックパッド上で行うジェスチャーを再現するというものもあります。
United States Patent and Trademark Office
下部ケーシングから物理キーボードがなくなったとしても、タイピングの感覚をハプティクス(ユーザーに力、振動、動きなどを与えて皮膚感覚フィードバックを得る技術)で再現することも可能です。
Appleが考案した手法の1つに、タッチセンシティブの下部ケーシングにキーボードアクセサリを配置することで、触覚体験が得られるようにするというものもあります。
United States Patent and Trademark Office
MacBookのバタフライキーボードは、ホコリやゴミの侵入などで正しく動作しなくなる問題が報告されています。Appleは無償修理プラグラムを開始したり、最新MacBook Proではシリコン膜をキー底に導入するなど、問題解決に当たっていますが、将来的には物理キーボードからの脱却を目指しているのかもしれません。
Source:Business Insider, AppleInsider
(lexi)