Apple、iPhone X低迷でも第1四半期のシェアは0.9%増に

iPhone8 Plus 公式イメージ


 
Appleが2017年11月に発売したiPhone Xは、高価格ゆえに売れ行きがいまひとつと言われています。しかし2018年第1四半期(1−3月)の世界スマートフォン市場において、Appleは対前年同期比で出荷台数およびシェアを伸ばしていることがわかりました。

中国市場の低迷が影響

調査会社IDCが公開した調査データ「世界四半期モバイルフォントラッカー」(最終データではない)によると、2018年第1四半期における世界全体でのスマートフォン出荷台数は3億3,430万台で、前年同期の3億4,440万台から2.9%減となりました。
 
IDCは出荷台数減少の最大要因は中国市場の低迷だとしています。同四半期における出荷台数は1億台を割り込み、2013年第3四半期以来の最低の数字を記録しています。

iPhone8/8 Plus/Xにより平均販売価格が11.1%上昇

Samsungは市場シェア23.4%で1位の座を維持しました。同社が今年2月にリリースした最新のフラッグシップモデルGalaxy S9/S9+の売上により、出荷台数の減少幅は2.4%に抑えられたとIDCは見ています。
 
iPhone Xは当初の想定ほど売れていないと言われていますが、Appleは先日の四半期決算報告で、2018年第1四半期(1−3月)のすべての週において、もっとも売れたのはiPhone Xだったと強調しました。
 
iPhone X、そしてiPhone8/8 Plusの健闘により、同四半期の平均販売価格は、前年同期の655ドル(約7.2万円)から11.1%アップの728ドル(約8万円)となっています。

Xiaomiは87.8%の大幅増

3位となったHuaweiは、対前年同期比で13.8%出荷台数を伸ばし、市場シェア10.0%から11.8%へと拡大しました。同社は国内ではハイエンドスマートフォンブランドとしての地位を確立しているものの、海外での認知はまだ低く、製品ラインアップを支えているのは低〜中価格モデルです。ただし欧州、特にスペイン、ドイツ、イタリアでは、ハイエンド市場でもシェアを拡大しつつあります。
 
出荷台数上位5社のなかで特に目覚ましい伸びを示したのがXiaomiです。中国向け出荷は全体の半分以下となり、半数以上が海外市場向けであったのが、87.8%増という大きな伸びの理由です。同社は特にインドと東南アジアにおいて販売網を拡大し続けています。
 

 
 
Source:IDC
(lunatic)

モバイルバージョンを終了