AirPods、国内の完全ワイヤレスイヤホン市場でシェア約5割

AirPods Apple


 
AppleのAirPodsに代表される完全ワイヤレスイヤホン市場が活況を呈しており、イヤホン市場全体を牽引している、との家電量販店やオンラインストアの販売動向をもとにした分析レポートをBCN RETAILが掲載しています。

AirPodsが牽引する完全ワイヤレスイヤホン市場

2016年12月にAirPodsが発売された時点で、完全ワイヤレスイヤホンのメーカーは10社程度でしたが、現在は約30社にまで増加し、イヤホン全体の中で完全ワイヤレスイヤホンが占める割合は、2017年12月には10.5%にまで上昇しているそうです。
 

 
AirPodsの16,800円(税別)をはじめ、完全ワイヤレスイヤホンの価格はイヤホンとしては高いため、完全ワイヤレスイヤホン市場の拡大に伴い、平均2,000円程度だったイヤホンの販売単価が4,000円程度へと上昇している、とのことです。

AirPodsは完全ワイヤレスイヤホンのシェアトップ

完全ワイヤレスイヤホンのシェアは、2017年9月にはAirPodsが83.7%とほぼ独占状態でした。ソニーやBOSEが参入したことでAirPodsのシェアは低下したものの、それでも2018年3月で46.0%と、ほぼ半分を占めています。
 

 
また、シェア4位のソフトバンク「GLIDiC Sound Air TW-5000」は1万円以内で購入可能ながら、音質劣化の少ないAACコーデックを採用するなど、優れたコストパフォーマンスで人気があるようです。
 

SoftBank Selection 「GLIDiC Sound Air TW-5000」

今後は完全ワイヤレスイヤホンが主流になるかも

完全ワイヤレスイヤホン人気の要因としてBCNは、「スマートフォンでの音楽視聴の普及」と「iPhone7/7 Plusでのイヤホンジャック廃止」の影響が大きい、と分析しています。
 
筆者はAirPodsを2016年12月の発売当初からほぼ毎日、愛用していますが、実際に使ってみると、コードが全くないことは、有線イヤホンには戻れない快適さをもたらします。
 
BCNのアナリスト、山口渉氏は完全ワイヤレスイヤホンについて「市場は立ち上がったばかりだが、価格や製品の多様化が進めば、完全ワイヤレスイヤホンがイヤホンのスタンダードとなる日も近いかもしれない」と展望を述べています。

2018年にワイヤレス充電対応、耐水性能向上の新型AirPods発売?

Appleは、ワイヤレス充電に対応したAirPodsの充電ケースを発売すると予告しています。
 

 
また、2018年には指でダブルタップせずに「ヘイ、Siri」と話しかけるとSiriを呼び出せて、耐水性能が向上した次世代AirPodsが発売されるのではないか、との予測も伝えられています。

 
 
Source:BCN RETAIL
Photo:SoftBank Selection
(hato)

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