iPhone向けARMチップは2018年からTSMCではなくIntelが供給!?

a9 apple
 
現在iPhoneが搭載するA9などのARMプロセッサはSamsungとTSMCが供給していますが、早ければ2018年から、Intelが供給することになるかも知れません。Nikkei Asian Reviewが報じています。

ARMチップ製造事業に参入したIntel

Intelは先日、ARMと提携し、ARMプロセッサの製造を行なうことを発表したばかりです。同社はすでに、LG Electronicsのスマートフォン向けにARMプロセッサの製造を開始しています。
 
調査会社Gartnerの半導体アナリスト、サミュエル・ウォン氏によれば、IntelはすでにAppleと交渉を開始しており、TSMCから主要顧客を奪おうと狙っているとのことです。同氏はまた「IntelがAppleから早ければ2018年から2019年には受注するようになるので、TSMCはその辺りから厳しい競争に直面するだろう」と述べています。
 
Intelのファウンドリ事業を統括するゼイン・ボールVPは、8月中頃にデベロッパーに対し、Intelは単なる半導体メーカーではなく、設計、組立、テストが自社で行える上に、リソースも豊富に持っていると語り、競合他社よりも優れたサービスが提供できる、と主張しました。

Intel、ファウンドリ事業でTSMCを脅かす存在に

Intelの現在のファウンドリ事業からの収益は年間1億ドル程度で、同社の事業の柱はパソコン向けの自社ブランドチップです。しかしその技術力と資金力は、今後確実にファウンドリ事業においてTSMCとSamsungを脅かすことになるでしょう。
 
Nikkei Asian Reviewによれば、TSMCは現在、世界のファウンドリ市場の55%を占めており、また世界のスマートフォン向けチップ製造市場でも55%を占めています。これまでの報道では、TSMCはiPhone7および来年発売のiPhone8については、A9およびA10プロセッサの製造を独占的に受注したと伝えられています。
 
Appleは2015年にはTSMCの収益の16%に貢献、今年は約20%まで上昇すると見られています。
 
 
Source:Nikkei Asian Review
(lunatic)

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