Apple共同創業者ウォズニアック氏、次の注目技術を語る!

スティーブ・ウォズニアック氏
 

Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏が、インタビューで近年のシリコンバレーにはびこる拝金主義を憂いたほか、向こう数年間にわたって成長するであろう注目の技術についても語りました。

シリコンバレーの伝説・ウォズが大いに語る!

マダム・タッソー美術館により制作された、約4,000万円相当とされる自身のろう人形のお披露目もされたイベントで、ウォズニアック氏は米メディアMashableのインタビューに答えました。
 
Appleの創業についてウォズニアック氏は「ガレージで創業したと思われているが、実際は僕のアパートとヒューレット・パッカードのオフィスでの創業だった。小さなスタートだった、という意味では合っているけどね」と語っています。

「最近のシリコンバレーは金儲けばかり考えている」

小規模に創業して大成功を収める企業が増えた最近のシリコンバレーの状況について印象を問われたウォズニアック氏は、「カネが流れ込むようになって、昔とは違うタイプの人たちがたくさん流れ込んできている。彼らは『よし、スタートアップをやってガッポリ稼ごう』と考えている」。
 
「彼らはビジネススクールを出た、カネが最優先の人たちだ。(私のような)技術屋の最優先事項は、世界のどこにもないものを作り出すことだ」と、以前とは違う価値観が広まっていることを憂いています。
 
「彼らは、『スタートアップをやって、株式を売って創業者利益を得よう』ということばかり考えている。私たちはAppleで『小さくても、我々が重要だと思うことをやろう』と考えていたものだ」と、雰囲気が変わってしまったシリコンバレーを批判的に見ています。

「スマートフォンはコモディティ化している」

最近のスマートフォンのデザインがどれも似たような製品になり、進化が止まっているのではないか、と問われたウォズニアック氏は、「Appleが、iPhoneの小さい本体に全てを詰め込んで人々を驚かせたのは、私の好きな出来事だよ」と前置きして、「スマートフォンは同じようなものが増えてきて、コモディティ化してしまっている」「Appleは安っぽい印象のコモディティという言葉を嫌っているけどね」と述べています。
 
それでも「Appleは製品を通じて、人々にこれまでない経験をもたらすべく最善を尽くしてきた。ブランド価値を高め利益をもたらしてきたその姿勢は、今後も変わらないだろう」と、将来のAppleへの期待を語っています。

これからの注目技術はAR(拡張現実)とVR(仮想現実)の組み合わせ

テクノロジーが向こう数年間に起こすだろう変化について 見通しを聞かれたウォズニアック氏は、「技術は、破壊的と呼ばれるほどに常に変化し続けている」とした上で、「昔は家に据え置かれていたコンピュータを、今は身につけられるようになった。AR(拡張現実)とVR(仮想現実)を組み合わせた技術が発展するのではないかな」と、今後の技術の進化を予測しています。

 
 
Source:Mashable
(hato)

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