将来のiMacに搭載される可能性がある、発光層を5層にした有機EL(OLED)ディスプレイパネルを、LG Displayが開発していると報じられました。
LG Displayはすでに4層構造の27インチ5K OLEDディスプレイパネルも開発しており、5層パネルの開発が順調に進めば、OLED搭載iMacは2029年以降に登場する可能性があります。
Appleが求めるOLEDの仕様
AppleはiMac向けOLEDディスプレイの開発について、Samsung DisplayとLG Displayにサンプル提供を求めていると報じられています。検討されている主な仕様は、次の通りです。
- サイズは24インチ
- 輝度600ニト
- 画素密度は218ppi
現在の24インチiMacは、500ニトの液晶ディスプレイを搭載しています。OLEDモデルでは、同等の画素密度を維持しながら輝度を高めることが求められているようです。
発光層を5層にしたOLED
Appleからの要求を満たすため、LG Displayは発光層を5層にしたOLEDディスプレイパネルを開発している模様です。現在の4層構造は青(B:Blue)、緑(G:Green)、青(B)、赤(R:Red)の「B-G-B-R」で構成されています。
開発中の5層タイプでは青の発光層をさらに1層追加し、「B-G-B-R-B」の構造になると説明されています。発光層を増やすことで電気的な負荷を分散でき、高画素密度を維持しながら輝度を確保し、パネル寿命や焼き付き耐性を高める効果が期待されます。
4層構造の27インチ5K OLEDは開発済み
LG Displayは、4層構造を採用する27インチ5K(5,120×2,880)OLEDディスプレイパネルをすでに開発しています。画素密度は220ppiで、RGBストライプ方式のサブピクセル構造を採用しています。
この画素密度は、Appleが24インチiMac向けとして求めているとされる218ppiをわずかに上回る水準です。
ただし、この27インチパネルがそのままiMacに採用されると決まったわけではなく、高精細OLEDを量産できるかを確認するための指標という位置付けもあるようです。
2029年にOLED iMac登場か
Samsung DisplayとLG Displayは、iMac向けOLEDパネルの開発完了時期として2028年を目標にしていると報じられています。そのため、実際にOLEDディスプレイを搭載したiMacが発売されるのは、早くても2029年になると予想されています。
現時点でAppleがサプライヤーに求めているのは24インチOLEDパネルですが、LG Displayが27インチ5K OLEDをすでに開発している点は興味深い情報です。将来的に27インチiMac 5KやiMac Proの後継にあたる大型iMacが登場するのであれば、こうしたパネル技術が活用されることも期待されます。
Studio Displayへの採用もあり得る
27インチiMac 5KやiMac Proの後継モデルは、これまでにも何度か登場が噂されてきました。そのため、LG Displayの27インチ5K OLEDがApple製品に採用される場合でも、iMacではなくStudio Displayの上位モデルとして登場することも考えられます。
27インチというサイズと5K解像度は、現行Studio Displayと同じ組み合わせであることから、外部ディスプレイ向けとしても相性の良い仕様です。
タッチスクリーンも採用か
Appleは2026年末〜2027年初頭に登場すると噂される新型MacBook Proで、OLEDディスプレイとタッチスクリーンを採用するとみられています。MacBook Proでタッチ操作への対応が実現すれば、将来的にOLEDへ移行するiMacでも、タッチスクリーンが検討される可能性があります。
もっとも、現時点ではOLED iMacへのタッチ機能搭載に関する具体的な情報は伝えられていません。
Source: The Elec, Apple Hub(@theapplehub)/X
