iPhone DuoでFace ID復活を望む声〜あれほどTouch IDを求めていたのに?

iphone duo

Appleの折りたたみiPhone「iPhone Duo」にFace IDが搭載されていないことを、多くのレビュアーが嘆いているようです。著名テックYouTuberのマーケス・ブラウンリー氏や、WSJの名物記者だったジョアンナ・スターン氏も、口を揃えて「Face IDがあればよかったのに」と述べています。しかし、一昔前までTouch IDの復活が熱望されていたことを筆者は忘れていません。

なぜ今になってFace IDが恋しくなったのか

iPhone Duoのレビューでは、Face IDが搭載されていないことを残念がる声が相次いでいます。

「Face IDは、他のiPhoneから乗り換えた人が最も恋しく感じる機能になると思う」とブラウンリー氏は述べています。

「Face ID、どれほどあなたが恋しいか、言葉では表現できない」とスターン氏もレビュー動画の中で語っています。

iPhone Duoでは、サイドボタンに指紋認証センサーが組み込まれ、Touch IDによるロック解除が可能になっています。

ただし、指紋認証後にロック画面を表示するための意図的な間が設けられており、従来のFace IDと比べてロック解除が遅く感じられるとの指摘もあります。

こうした操作性の違いが、Face IDを恋しく感じさせている一因なのかもしれません。

一昔前までTouch IDの復活が熱望されていた?

2021年のiPhone13シリーズ発売前に、ユーザーが復活を期待する機能の第1位がTouch IDだったことは、筆者にとってまだ記憶に新しいところです。

中古デバイスの売買を行うSellCellが当時実施したアンケート調査では、回答者の21%がTouch IDの復活を希望しており、約5人に1人がTouch IDを望んでいた計算になります。

当時は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクを着用する機会が多かったため、Face IDではなくTouch IDを使いたいという需要が高まっていました。

もちろん、当時のユーザーがFace IDの廃止を望んでいたわけではありません。Face IDとTouch IDの両方を使いたかった人もいたはずです。

それでも、あれほど復活が望まれていたTouch IDが実際に搭載されると、今度はFace IDが恋しいという声が相次ぐのは、なんとも皮肉な話です。

これは、サイドボタンにTouch IDが埋め込まれているiPhone Duo特有の現象である可能性も考えられます。

Face IDの次はOptic ID?

生体認証技術は進化を続けており、AppleはすでにVision Proで虹彩認証技術「Optic ID」を導入しています。

Optic IDでは、無作為に選ばれた第三者がVision Proのロックを解除できる確率は100万分の1未満とされており、高度なセキュリティが期待できます。

将来的にOptic IDがiPhoneにも採用されるかどうかは不明ですが、もし採用されることになれば、今度はFace IDの復活を望む声が上がるのでしょうか。

3D Touchの復活要望もあった

今回のiPhone DuoではFace IDを望む声が多く聞かれていますが、3D Touchもかつて復活が望まれた機能の一つです。

3D TouchはiPhone6sから搭載が始まった機能で、ディスプレイに加えられた圧力の強さを感知し、プレビュー画面や機能に応じたメニューを表示できるものでした。

しかし、iPhone11シリーズでは3D Touchが廃止され、現在は長押し操作を利用するHaptic Touchが採用されています。

3D Touchが搭載されていた頃には、その便利さを十分に理解していなかったユーザーも多かったのではないでしょうか。一方、廃止されてから初めて、その使い勝手の良さに気づいた人もいたはずです。

今回のFace IDをめぐる反応も、どこか似たものを感じさせます。

このように、人はなくなった機能こそ復活を望む一方で、当たり前に使えているうちは、そのありがたさをあまり意識しないものなのかもしれません。

そして、ようやく復活した機能よりも、今度は失われた別の機能を恋しがる。その行動原理こそが、人の本性なのかもしれません。

Photo: Apple

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