iPhone Duoで日本メーカーに商機〜390億円投資で薄型・軽量化へ

折りたたんで開いたiPhone Duoのイメージ

Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」の登場を機に、薄型・軽量・小型設計に強みを持つ日本の部品メーカーに新たな商機が生まれているとDigiTimesが報じました。

Seoul Economic Dailyも同日、複数の日本企業が具体的な設備投資や開発を進めていると伝えています。

折りたたみiPhoneは薄さと軽さが使い勝手を左右

Photo: DigiTimes

折りたたみスマートフォンは、2つの薄い本体をヒンジでつなぎ、折り曲げ可能なディスプレイを搭載する構造です。

通常のスマートフォンより内部スペースが限られており、画面・基板・接着材など一部の部品には数十万回規模の折り曲げに耐える性能が求められます。耐久性を確保しながら部品をさらに小型・薄型化できるかどうかが、製品全体の完成度を左右する要因です。

閉じた状態での厚みと重量は、そのまま携帯性に直結します。どれだけ機能が優れていても、重くてかさばる端末は日常的に持ち歩きにくくなります。部品レベルの薄型・軽量化が、最終的なユーザーの使い勝手を決めるといえるでしょう。

390億円投資も日本メーカーに広がる商機

Seoul Economic Dailyによると、複数の日本企業がこの商機に向けて動き始めています。

日東電工は折りたたみスマートフォン向けの光学透明粘着シート(OCA)の生産拡大を進めており、愛知県豊橋市に新工場を建設予定です。投資額は390億円で、2028年度の稼働開始を予定しています。

OCAは有機EL(OLED)パネルとカバーガラスなどを接着する部材で、折りたたみ端末では開閉を繰り返しても接着力と透明性を維持する必要があります。

JX金属は、ヒンジ周辺などに使われるフレキシブルプリント基板(FPC)向け銅箔の需要拡大を見込んでいます。折りたたみ端末では曲げる箇所が増えるため、薄く繰り返し曲げても耐えられる銅箔の重要性が増すでしょう。

日本電気硝子は人の髪より薄く繰り返し折り曲げられる超薄型ガラス市場を狙っており、TDKは大画面化やマルチタスクによる消費電力増を見据えて高エネルギー密度の次世代バッテリーを量産しています。

日本の部品技術が薄さ・軽さ・耐久性を支える

こうした日本企業は、接着材や銅箔、超薄型ガラス、バッテリーなど、折りたたみ端末を構成する複数の重要部材を担っています。個々の部品は目立ちにくいものの、折りたたみiPhoneの薄さ・軽さ・耐久性を支える重要な領域です

iPhone Duoがどこまで持ち運びやすく、実用的な折りたたみ端末に仕上がるかは、こうした日本メーカーの部品技術にも左右されるでしょう。

折りたたみという新しい形には興味がありますが、重くてかさばるのであれば通常のiPhoneで十分だと感じています。重さや厚みがどこまで抑えられるかは、筆者自身が選ぶかどうかにも直結しそうです。

Source:DigiTimesSeoul Economic Daily

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