Appleが開発中の「iOS27.2」において、アプリの開発者が既存アプリを終了して新しい後継アプリへ移行する際、ユーザーのデータやシステム設定を安全かつスムーズに引き継げる新機能が追加される見込みであることがiOS27.2ベータの内部コードから判明しました。
iOS27.2の正式版は10月27日前後にリリースされると予想されます。
新しい移行フローが導入へ
アプリ開発者が既存のアプリを公開終了にし、代わりに新しく開発したアプリへ移行を促すケースが時折みられます。しかし、クラウド上に保存されていないローカルデータや各種システム権限の設定などは、ユーザー自身が手動で移行・再設定する必要があり、手間がかかる課題がありました。
iOS27.2では、OSが管理する新しい移行フロー(System-managed migration flow)が導入され、旧アプリを自動削除する前にデータや対応する設定を新しい後継アプリへ引き継ぐことができるようになります。
ユーザー側には移行の案内が表示される
iOS27.2ベータ1の内部コードから判明した仕様によると、移行時には画面上に以下のような案内が表示されます。
「開発者は、既存の『(旧アプリ名)』のデータと設定を新しい『(新アプリ名)』へ移行することを推奨しています。iPhoneは新しいアプリの使用を開始する前に、この引き継ぎを行うことができます。完了後、旧アプリは削除されます。」
ユーザーには以下の2つの選択肢が提示されます。
- アプリのデータと設定を移行する
- なにも移行しない
もしユーザーが移行を拒否した場合、通知や位置情報などの各種設定を再度手動で設定し直す必要がある旨の確認メッセージが改めて表示される仕組みとなっています。
移行可能なデータ・設定と制限事項
本機能は、同一の開発者が提供する自社アプリの後継版への移行に限定されており、異なる開発者のアプリ間でデータを移行するものではありません。
OSレベルで移行対象となる主なシステム設定や権限には、以下のものが含まれます。
- プライバシー、位置情報、ヘルスケアのアクセス許可設定
- アクセサリー通知設定を含む各種通知設定
- アプリごとの「おやすみモード」「集中モード」の設定
- アプリのロックおよび保護設定
- CarPlayのアイコン順序や対応ウィジェットのレイアウト
- アクセサリー用を含むライブアクティビティ
- 関連アクセサリーへのアクセス権限
- LaunchServices設定、フォント、キャプチャのデフォルト設定、電話データ、Secure Elementサービス
今後のiOS27.2ベータの開発進行に伴い、開発者向けの実装方法や具体的な動作についての詳細が明らかになっていくと考えられます。
この機能は、古いコードベースの刷新(フルリニューアル)をためらっていた開発者にとって、移行時のユーザー離脱リスクを最小限に抑えつつ旧式化したシステム構造を一気に解消できる画期的な仕組みとなりそうです。
Source:9to5Mac
