Foxconn、例年よりも数カ月早く5万人の労働者を解雇

Foxconn
 
AppleのiPhone組み立てを行うFoxconnが、例年よりも数カ月も早く工場労働者を解雇していると、Nikkei Asian Reviewが報じています。iPhoneの売上不振が原因と見られています。

例年よりも数カ月早い解雇

Nikkeiが関係者から得た情報によれば、Foxconnは10月以降、中国江南省鄭州市にあるiPhone組み立て工場の季節労働者を、すでに約5万人解雇している模様です。
 
同社は毎年、新しいiPhoneの生産に備えて8月頃から季節労働者を雇い入れ、翌年1月後半までは契約を更新し続けて、その後は労働者数を減らしていくのが常です。
 
ただし前年に比べて労働者数を大きく減らしているわけではなく、組み立てラインに従事する作業員の契約終了の時期が例年よりもかなり早まっただけと、Foxconnの事情に詳しい人物は述べています。

Pegatronも早めの契約打ち切りへ

Foxconnに次ぐ第2のサプライヤーであるPegatronも、11月から月極契約で働く労働者の契約打ち切りを開始したようです。
 
同社の事情を知る関係者によれば、Pegatronは例年であれば、ピーク時には20万人に達する労働者を、日々の工場操業に必要な約10万人になるまで毎月徐々に手放します。しかし2018年については、解雇の時期が大幅に早まったとのことです。
 
こうした工場作業員の削減はサプライチェーン内でも起きており、深センを拠点とするiPhone主要部品サプライヤーは4,000人の作業員に対し、昨年10月から今年3月まで「休暇」を取るように告げたとも伝えられています。現時点では休暇扱いで解雇ではないものの、3月1日以降の状況次第では解雇の可能性もある模様です。

 
 
Source:Nikkei Asian Review
(lunatic)

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