AppleのクックCEO、「Apple Payで後払い」がまもなく開始されると発言

Apple Pay Later
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、2023年度第1四半期(2022年10月〜12月)の業績発表を前にCNBCの取材に対し、同社が開発を進めている後払い決済サービス「Apple Payで後払い(Apple Pay Later)」が近日中に提供される予定であると語っていたことが明らかとなりました。

まもなく「Apple Payで後払い」の提供開始か

クックCEOは、Appleの従業員がApple Payで後払い機能のベータテストを行っており、この機能がサービスの収益を上げるのに役立つと述べています。また、「それは、まもなく開始されます」と続けています。
 
Apple Payで後払いは、PayPalが提供する分割払いが可能な後払い決済サービス「buy now, pay later(BNPL)」に似た機能で、6月に開催された世界開発者会議(WWDC 2022)で初めて発表されました。
 
Apple Payで後払いでは、購入金額を均等な4回払いで、6週間にわたり支払うことが可能で、利息や手数料も発生しません。今後、Apple Payが使える場所でこの機能が利用できるようになり、ユーザーは、ウォレットアプリで支払いの金額や状況を簡単に管理できるということです。

Apple Payで後払い機能の導入は遅れている

WWDC 2022においてAppleは、iOS16の新機能として「Apple Payで後払い」の導入を発表しました。しかし、今のところ詳しい情報やリリース日については明かされておらず、2022年9月には、Bloombergのマーク・ガーマン記者が「導入はかなり遅れるかも知れない」と述べています。なお、同氏によると、この機能は元々、2021年に導入される予定でしたが遅れている状態だということです。

日本での導入時期について

米AppleのiOS16の機能を紹介するページには、Apple Payで後払いについて触れられているものの、日本向けのページでは一切触れられていません。また、米国向けのページでは、この機能について「米国においてiPhoneとiPadによるオンラインおよびアプリでの購入で、今後のアップデートにより利用可能となります。ただし一部の州では利用できない可能性があります」と記されています。
 
そのため、日本でこの機能が導入されるのは当分先になることが予想されます。
 
個人的にはクレジットカードを持っていることもあり、Apple Payで後払い機能を利用するメリットはあまり感じられませんが、利息や手数料が発生しないところには魅力を感じています。海外では、クレジットカードを持てないケースも多いようなので、日本よりも海外の方がこのような機能を重宝する傾向が強いのかもしれません。
 
 
Source:Apple(1),(2) via MacRumors
Photo:Apple
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