M1 Max、Intel版MacBook ProよりLightroomで4.8倍高速

M1 Max搭載MacBook Proの画像
 
M1 Maxを搭載したMacBook ProとIntel Core-i7を搭載したMacBook Proの、Adobe Lightroomを使った比較結果が公開されました。
 
それによると、M1 Max搭載MacBook Proの方が最大4.8倍高速であったとのことです。

パノラマ画像の合成で4.8倍高速なM1 Max

この比較はCNETによっておこなわれました。
 
比較がおこなわれたMacBook Proは、
 

  • Intel Core-i7搭載MacBook Pro(2019年モデル、6コア、16GB RAM)
  • M1 Max搭載Mac Book Pro(2021年モデル、10コア、32GB RAM)

 
の2機種です。
 
比較の結果、3,000万画素のRAW形式(DNG)画像を6枚合成してパノラマ画像を作り出す処理において、M1 Max(平均14秒)はCore-i7(平均67秒)よりも4.8倍高速であったといいます。
 

 
他の処理でもM1 MaxはCore-i7よりも軒並み処理時間が短く、その処理能力の高さが垣間見えた結果といえるでしょう。

M1シリーズのユニファイド・メモリ・アーキテクチャを活用して高速化

LightroomはM1シリーズに最適化されており、M1シリーズのユニファイド・メモリ・アーキテクチャを活用して動作します。
 
NVIDIAやAMDの外付けGPUのようにGPUが独自のメモリを持っている場合、GPUに処理をおこなわせる前にCPUからそのメモリにデータ転送をおこなう必要があり、その後処理結果をCPUに戻す必要があります。
 
しかしながら、ユニファイド・メモリ・アーキテクチャの場合はCPUとGPUが同じメモリ領域に高速にアクセスができるため、データ転送が必要なく、処理のオーバーヘッドを削減することが可能です
 
M1シリーズ向けのLightroomはこの構造をうまく活用して処理をおこなうことにより、M1シリーズのポテンシャルを最大限引き出しているのでしょう。
 
また、AdobeはM1シリーズに搭載されているNeural Engineを利用したAI処理の高速化もおこなっています
 
AdobeのAIを利用した超解像処理において、Intel版MacBook Proでは平均22秒かかったのに対し、M1 Max版MacBook Proでは平均9秒しかかからず、M1 Maxの方が2.4倍高速であったとのことです。
 
このベンチマークをおこなったCNETの著者は普段から大量の写真を撮影しRAW形式で処理しているそうですが、結論としてM1 Max搭載MacBook Proにアップグレードして良かったと述べています。

 
 
Source: CNET via Notebookcheck
(ハウザー)

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