iPhone13 ProのA15、低電力モードでもSD 888のマルチコアスコア超え

AppleのA15 Bionicの画像
 
Notebookcheckが、iPhone13 Pro Maxを低電力モードにし、A15 Bionicの高効率コアしか動作していない状態でGeekbench 5スコアを計測したところ、Snapdragon 888のマルチコアスコアを上回ったと報告しています。

2つの高性能コアが休止した状態でのGeekbench 5スコア

TwitterユーザーのFredward Bureau-Russell氏(@BureauRussell)が、iPhone13 Pro Maxの低電力モードで行ったGeekbench 5テストの結果を投稿しました。
 
同氏の計測では、低電力モードにおけるA15 BionicのGeekbench 5テスト結果はシングルコアスコアが739、マルチコアスコアが3,083でした。
 


 
Notebookcheckも同様の条件でテストした結果、シングルコアスコアが726、マルチコアスコアが3,507が記録されました。
 
Notebookcheckによれば、Appleは低電力モード時にA15 Bionicに搭載されている2つの高性能コア「Avalanche」を無効にし、4つの高効率コア「Blizzard」のみが稼働するよう制御しているとのことです。
 
Geekbench 5スコアの測定結果から、高効率のコアの動作周波数はわずか1.37GHzであることが確認されました。
 

 
通常動作時のA15 Bionicの動作周波数は3.23GHzでした。

全コア動作のSnapdragon 888のマルチコアスコアを上回る

Notebookcheckは、低電力モードにおいて性能が低下したA15 Bionicのマルチコアスコアは、Galaxy Z Fold3 5Gに搭載されているSnapdragon 888のマルチコアスコア「3,424」とほぼ同じだと指摘しています。
 
ただし、Galaxy Z Fold3 5Gが搭載するSnapdragon 888はわずかに低電圧で動作させていると、同メディアは説明しています。
 
それを加味しても、A15 Bionicの低電力モードでの性能は、Appleシリコンの先進性を現していると、Notebookcheckは記しています。
 
 
Source:Notebookcheck
(FT729)
 
 

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