MacBookシリーズがミニLEDに移行してもラップトップ用で主流になることはない?

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新型MacBook ProとMacBook AirへのミニLEDバックライト搭載ディスプレイ(以下、ミニLEDディスプレイ)採用により、同ディスプレイの単価が下がり、採用製品が大幅に増えるとのミンチー・クオ氏の予想に対し、TechRadarが疑問を呈しています。

ミンチー・クオ氏は、2年〜3年でミニLEDディスプレイが普及すると予想

ミンチー・クオ氏は、年内に発表される新型MacBook Proと、2022年半ばに発表される新型MacBook AirにはミニLEDディスプレイが搭載されると予想しています。
 
クオ氏はこれらの製品によりMacBookシリーズの出荷数が大幅に増加、ミニLEDディスプレイ市場拡大に大きな役割を果たすと伝えています。
 
しかし、TechRadarがこれに対して疑問を呈しています。

廉価なラップトップではミニLEDディスプレイのコストを吸収できない

TechRadarは、MacBookシリーズは数あるラップトップの中でも高価格帯の製品だとし、この製品を購入するユーザーは最新のディスプレイを搭載することによるコスト負担も苦にしないだろうが、Chromebookや安価なラップトップを購入するユーザーにとっては大きな負担だと指摘しています。
 
また、ミニLEDディスプレイのコストが下がるとのクオ氏の意見に対しても、そうならない可能性が高いとTechRadarは予想しています。
 
その理由について同メディアは、テレビ用としてミニLEDディスプレイや有機ELディスプレイが使われていますがいずれも高価なままである点をあげ、これらのディスプレイがわずか2年〜3年のうちにラップトップ用ディスプレイとして一般的になるとは思えないと伝えています。

ミニLEDディスプレイの必要性は?

TechRadarはミニLEDディスプレイの長所について、「深い黒の表現」「コントラスト比と輝度の向上」「優れた電力効率」「有機ELに比べて画面の焼き付きが起きにくい」の4つを上げています。
 
こうした利点は、デジタルアートや動画編集などを行うクリエイターにはメリットがあっても、それ以外のユーザーにとってそれほど重要ではないかもしれないとTechRadarは記しています。
 
TechRadarによれば、「MacBookシリーズのディスプレイパネルとして有機ELディスプレイが搭載されるとの噂があるが、短期間のうちに2種類のディスプレイがラインナップされることはなく、ミニLEDディスプレイからすぐに切り替えられるとは考えにくい」とのことです。
 
 
Source:TechRadar
Photo:Appledsign/Facebook
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