HomePodシリーズの売上、米国で前年同期比180%増を記録~2021年第2四半期

HomePodの画像
 
AppleのスマートスピーカーであるHomePodシリーズは、ライバルであるAmazonのEchoシリーズやGoogleのNestシリーズに比べると人気が低く、シェアも大きく劣っていました。しかしながら、2021年第2四半期(4月~6月)にHomePodシリーズの売上がアメリカにおいて前年同期比で180%増加し、シェアがライバルたちに近づいています。

前年同期比180%増の成長を記録したHomePodシリーズ

市場調査会社のOmdiaによると、アメリカのスマートスピーカー市場は2021年第2四半期に前年同期比16.3%の成長を記録し、合計で1,000万台が出荷されました。
 
そのなかでAppleのHomePodシリーズは最も大きい180%の成長を記録し、246万台が出荷されています。
 

 
一方、2020年第2四半期に出荷台数が最大だったAmazonは-31.3%とシェアを落とし2位に転落し、代わりに47.8%の成長を記録したGoogleがトップの座を獲得しました。

HomePodシリーズには新機種が必要

このHomePodシリーズの躍進には、皮肉にも、HomePod miniの発売後に製造中止になった初代HomePodの影響があるとみられています。
 
初代HomePodの製造中止を聞いたApple製品の愛好家が残りの在庫を買うために殺到したことが、成長率の急上昇に貢献したと考えられるとのことです。
 
また、アメリカでのスマートスピーカーの世帯普及率は60%に近づいており、この市場自体が減速することは避けられません。
 
このため、Appleがこの勢いを持続するには、ポータブルスピーカーや、ディスプレイ付きのスピーカーといった新しい製品を発売することが必要だと考えられています。

 
 
Source: Omdia via 9to5Mac
(ハウザー)

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